アルウィントンの丘歩き
前回のヨークシャー(Yorkshire)の田舎歩きにつづいて、北東イングランドの北のはずれスコットランドと国境を接するノーサンバーランド(Northumberland)州にあるアルウィントン(Alwinton)の丘に歩きに行ってきました。今回は、そのときの丘歩きのもようをお伝えします。
前回、ご紹介したヨークシャーデールズ(Yorkshire Dales)もほぼ全域がナショナルパーク(National Park)に指定され、のどかで美しい田舎の景観を保護されているのですが、ノーサンバーランドも州の4分の1の面積がナショナルパークに指定されています。また、ノーサンバーランド州には、イギリス国内の観光地としては1番の人気を集めるアニック城(Alnwick Castle)があります。
映画「ハリー・ポッター」の第1作めのロケ地となり、その後、「ハリー・ポッター」のお城として人気を集めるアニック城。春から秋にかけて一般公開されていますが、現在でもノーサンバーランド公爵ご一家の居城となっています。
さて、ノーサンバーランドに点在する村々を通りすぎ、田舎道をぬうようにしてたどりついたアルウィントンはわずか数軒の石造りのコテージが丘のふもとに肩を寄せ合うように建っている村とも呼べないような小さな村なのです。コテージの石の壁を、今を盛りと咲くバラやその他の夏の花々が彩(いろど)っていました。
しばらく車道を歩いた後、丘の斜面をはう小道をひたすらのぼっていくとあたりは一面緑におおわれて、このあたりから広々とした丘の風景がはじまります。
満点とは言えないながら、雲の切れまから青空ののぞくお天気。この夏のお天気としては上出来。丘のふもとの気温は15℃だったのですが、丘の上は風が吹きわたっていて歩いていないと身を縮ませねばならないくらいの寒さです。
やっぱり、お日さまのさしている場所の緑は輝いて見えます。
丘のふもとの駐車場には丘歩きに訪れた人々の車が何台もとまっていたのですが、丘の上で人影を認めることはごく稀です。
イングランドの北のはずれに位置していて景色の広大さと美しさの割にはまだまだ知名度の低いアルウィントン。この静けさがこの丘ならではの魅力です。人影はないものの、ウォーキングコースの途上で、のんびりと草を食む家畜たちの姿を見かけることはしばしば。
羊は、ニンゲンの姿を認めるや早々に立ち去っていくことが多いのですが、牛は向こうからそろりそろりと近づいてくる場合があります。この牝牛(めうし)、図体がバカでかかったのですが、どうやらその分、度胸もでかかったみたいで、ほんの目と鼻の先までやってきたのでした。
あちらでもこちらでも日がな頭をたれて草を食んでいる羊たちの姿をながめていると、丘の上には下界とはまた別の時間が流れているかのように感じます。
このあと、丘はふもとの村に向かってなだらかなくだりにさしかかります。
今回の丘歩きはそろそろおしまいですが、今年の夏休みの田舎歩き、このあとはさらに北上し、イングランドの北の国境をこえてスコットランドの山岳地帯ハイランドへと足を踏みいれます。
今回、ご紹介したアルウィントン(Alwinton)へのアクセス、詳細については、こちらのサイトでごらんいただけます。
「ハリー・ポッター」のお城アニック城の詳細については、こちらのサイトをごらんください。
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