神秘のヴェールにつつまれるネス湖

公開日 : 2008年08月13日
最終更新 :

スコットランドと聞いて思いうかべられるのは、タータンチェックの民族衣装キルトにバグパイプ、スコッチウイスキー、それから、ネス湖のネッシーなのではないでしょうか。今日は、そのネス湖をごいっしょに訪ねていただけたらと思います。

ところで、たぶん世界で一番有名な湖ネス湖(Loch Ness)って、全長が35キロメートルにもおよぶイギリス最大の湖だったってご存じですか? なんと、マラソンコースの1.5倍! わたしは、まったく知らなかったので、はじめてネス湖を訪ねたとき、車で湖岸沿いの道を走れども走れどもいつまでたってもネス湖がつきないのでほんとうにびっくりしてしまいました。にもかかわらず、対岸は目と鼻の先に見えていている、平均の幅は2キロメートルほどしかない異様に細長い湖なのです。さらに驚いたことには、さすがはスコットランドのハイランドの山々同様氷河にけずられたできた湖、最も深い部分は水深230メートル。だから、ネッシーも巧妙にその巨体を人々の目から隠すことができるというわけなのですね。

ですが、ネッシーの存在がなかなか人の目にふれないのには、どうやらもっと別の理由もあるようですよ。というのは、こちら……。

P1020541x.jpg

湖岸沿いの道からのぞめるネス湖。今回、かなり霧込んでました。さすがにこれほどではありませんでしたが、これまで2度訪れたときもお天気が悪くて、灰色の空のもと視界はきかず、雨がたたく湖面はぼんやりけむっていたのでした。ですが、せっかくネス湖へやってきたのだから何とかネッシーの姿を目撃したい場合には、ネス湖の南岸フォートオーガスタス(Fort Augustus)や、ちょうど湖岸のまん中あたりに位置するドラムナドロヘット(Drumnadrochit)の村へ立ち寄られるとネス湖をめぐる遊覧ボートが出ています。

P1020536x.jpg

あるいは、これまでにネッシーが一番多く目撃されている湖岸の古城アーカート城(Urquhart Castle)から試してみられるのもいいかもしれません。

P1020532x.jpg

インヴァネス(Inverness)の南西約10キロメートルのネス湖岸たたずむアーカート城。13世紀に築城され、今は廃墟となっていますが、見学することができます。霧込んでいてよくごらんいただけないかと思いますが、画像をクリックして拡大していただくと、古城の廃墟を見物する人影やその向こうにネス湖の湖面がごらんいただけます。残念ながら、手をつくしてもネッシーを目撃できなかった場合は、アーカート城からもすぐ目と鼻の先、先にご紹介した遊覧ボートも出ているドラムナドロヘット(Drumnadrochit)の村にネッシーの博物館が2館あります。ひとつは、「Loch Ness 2000 Exhibition Centre」(サイトは、こちら)と「The Original Loch Ness Monster Visitors Centre」(サイトは、こちら)。ここでなら、目撃されたネッシーに出会うことができます。

わたしたち一家がネス湖を訪れると、いつもどんよりとしたお天気でネッシーを目撃できた試しがないのですが、たまたま快晴の日にネス湖を訪れた知人によると、お天気がよくてもやっぱりネッシーには会えず、しかもあんまりお天気が良すぎてネス湖には神秘の欠片(かけら)も感じられなかったとのこと。ということは、お天気の悪いネス湖もまんざら捨てたものではないのかもしれませんね。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。