公爵一家の居城のある町インバレリー

公開日 : 2008年09月20日
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今日は、スコットランドの山岳地帯ハイランドの南西に位置するアーガイル(Argyll)の中心の町インバレリー(Inveraray)をご紹介しようと思います。インバレリーは、氷河でけずられて形成された深い入り江にのぞむ、町というよりは村の面持ちを持つこじんまりとした静かな町です。

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片田舎の小さな町ながらこのインバレリーには、公爵にも叙せられているスコットランドの名家キャンベル家の居城インバレリー城(Inveraray Castle)があります。第13代目の当主アーガイル公爵(現在40歳)は、若干33歳の若さで爵位をついだイギリス最年少の公爵なのだそうです。また、公爵夫人は、日本でもおなじみ(ですよね?)のイギリス大手のチョコレートメーカー「キャドバリー」のご令嬢なのだとか。

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スコットランド建国時には独立軍に身を投じ、スコットランドを独立に導いた氏族ではあったものの、キャンベル一族と言えば、スコットランドの歴史にくわしい方、このブログの「悲しくも美しいスコットランドの山と谷」と「スコットランドの古戦場カローデン」をごらんいただいた方にはすでにおなじみのとおり、地元スコットランドでは、グレンコーの大虐殺やカローデンの戦いなどでイギリス政府軍についた敵役(かたきやく)ってことになっています。

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現在も公爵一族がお住まいになっているこのお城、春から秋にかけて一般公開されていています。武器や武具の展示されている大広間、巨大なタペストリーで飾られた客間、日本を含む世界各地から収集された陶磁器のおさめられている小塔、豪華なダイニングルームや古い時代のキッチン、一族の肖像やその他の絵画の展示されているギャラリーなどのほかに幽霊が出没するお部屋なんていうのも見てまわれます。(このお城が一般公開される期間やその他の詳細については、この記事の最後のサイトをごらんください)

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お城と広大なガーデンのわきの小道をずんずん歩いていって、くるりと回りこんだこちらがお城の正面。

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ところで、このインバレリーの町にはインバレリー城以外にも、観光客の人気を集めるアトラクションがあります。スコットランド貴族の豪華な暮らしにため息をついたあとは、血も凍るような牢獄体験をしてみるというのはいかがでしょうか?

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こちらが、牢獄体験のできる「インバレリー・ジェイル(Inveraray Jail)」。200年の歳月をさかのぼって、当時、実際に行われていた裁判を傍聴し、囚人たちが寝起きしていた部屋で木のベッドやハンモックに横たわったり、罰として科(か)された拷問を実際に試してみることもできます。インバレリー城の一般公開は春から秋にかけての期間限定ですが、こちらの牢獄の方は年中通してオープンしているのでいつでも入獄可能です。

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その他にも、あっというまにぐるっと一周できてしまう町の通りにはかわいいギフトショップが軒をつらねていたり、海辺には小さな移動遊園地ファンフェアがたっていたり。こじんまりとした小さな町ではありますが、見どころがいっぱいのインバレリー、スコットランドへお出かけの際は、ちょっと足をのばしてお立ち寄りくださいませ。

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