ゲーツヘッドに日英友好記念のジャパニーズガーデンが完成

公開日 : 2009年10月15日
最終更新 :

先日、わたしたち一家の暮らす北イングランドのニューキャッスル(Newcastle)の隣町ゲーツヘッド(Gateshead)の公園ソルトウェルパーク(Saltwell Park)に日英友好記念の日本庭園ができたというので見物に出かけてきました。ソルトウェルパークはゲーツヘッドの街の中心にある公園で、2005年にはイギリス国内のベスト・パークにも選ばれています。園内には、このブログでもご紹介したことのあるリスの遊ぶバラ園のほか、水鳥の浮かぶ池、緑深い森林、子供たちのプレイエリア、ピクニックエリア、クジャクやその他の鳥類、うさぎ、モルモットなど小動物のいるアニマルハウス、屋外ボーリング場やテニスコートなどのスポーツ施設、大手のステンドグラス製造業者ウイリアム・ウェイルズ(William Wailes 1808-1881 )の邸宅だったソルトウェルタワーズ(Saltwell Towers 現在は、展示室とカフェになっていて、お茶や軽食を楽しむことができます)などの施設が55エーカーに及ぶ広大な敷地の中にバランスよく配置されています。

さて、この公園の一角に、今回、完成した日本庭園はこちら……。

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ソルトウェルパークを所有するゲーツヘッドは、日本の小松市と姉妹都市の関係を結んでいます。その姉妹都市提携が2011年で20周年を迎えるので、2001年ゲーツヘッドが小松市にイングリッシュガーデンを寄贈したお返しとして、今回、ゲーツヘッドのソルトウェルパークに小松市から日本庭園が贈られることになったのです。

ソルトウェルパークの日本庭園の正式なオープニングセレモニーは、ゲーツヘッドと小松市の姉妹都市提携20周年にあたる2011年に行われることになっていますが、先日、この日本庭園の完成時にも、小松市の市議会議長、在エディンバラ日本国領事館から総領事の来賓を仰ぎ、完成式典が催されました。

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完成式典が終わって、参列していた人々が三々五々日本庭園を立ち去ったあと、ひっそりとした庭園を眺めていると、「こんにちは」と声をかけてくださる方がありました。どうやら小松市から来られているらしいその方が、日本庭園について説明してくださいました。

作庭日程がたったの2週間だったので水は引かずに枯山水にして、背後の小高くなっている地形や木々を借景(庭園外の遠山や樹木をその庭のものであるかのように利用してあること。また、そのような造園法。『広辞苑』)とし、手前の桜の木々のこちら側からながめると奥行きが感じられるように設計されているのだとのこと。なるほど、それじゃあ、また桜の花の見ごろに訪れてみなければと思い、ていねいに声をかけてくださった方にお礼を言って日本庭園をあとにしました。

ゲーツヘッドの街の真ん中にあるにもかかわらず、広大な緑の風景の中で心休まるひと時を過ごすことのできる公園ソルトウェルパーク。今回完成した日本庭園も、公園を訪れる人々の憩いの場所のひとつになっていくに違いありません。

ソルトウェルパーク(Saltwell Park)へのアクセス、その他の詳細は、こちら をご覧ください。

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