「湖水地方への寄付金」主催者側からの声
つい先ほど、前回の記事「湖水地方、日本人観光客に寄付金を募る」のコメント欄に、寄付金の主催者ジャパンフォーラムのkirstie様から寄付金についての意図の説明が送られてきました。そのままコメント欄に表示したのではあまり目立たないので、新たなブログ記事として、いただいたコメントの全文を掲載させていただくことにしました。主催者側の意図がじかに伝わるように文面にはまったく手を加えてません。
みやこさま、こんにちは。湖水地方ジャパンフォーラムのkirstieです。このたびは、報道によってこのプロジェクトが誤解され、大混乱が招かれた事は悲しい事だと思いますが、2つのポイントを説明させてください。
1)ジャパンフォーラムのしくみ
湖水地方ジャパンフォーラムは、湖水地方のなかでよく日本人の観光客と接しているホテルやアトラクション(いわゆるサプライヤー)の任意団体であって、目的は日本の旅行業界と湖水地方との間のコミュニケーションをスムーズにして、日本人の旅行客に湖水地方をより楽しませることです。15年間、日本の旅行業界と一緒に働いている団体で、大手の旅行会社、オペレータさんやガイドブックの編集長などには良く知られている組織です。ジャパンフォーラムのメンバーの中に、ワールド・オフ・ビアトリックス・ポター、ナショナルトラストなどが含まれる。
2)プロジェクトの適応範囲
今回のプロジェクトは、寄付金の引き換えに、ピーターラビットのバッジがお客様に渡されるところだけでは、日本人に限定されるというのは確かですが、当然、10年前から、イギリス人などの旅行客から同じような寄付金がVisitor Paybackとして集められているのが事実です。現段階でそのように集められている金額は1,500,000ポンドを超え、そのお金がすべて湖水地方の自然保護に当てられている(http://www.ourstolookafter.co.uk/pages/1about.htmをご参考ください)。イギリス人や他の国の個人客の場合、寄付金をお願いされる時にはバッジも証書もなにも引き換えを渡さずに、ただたんに入場料や宿泊金の一部として協力金を支払っていただいている施設(ホテルやアトラクション)が多くいますが、団体さんは今まで(団体料金が設定されるがため)その協力金を払わなかった。今回のプロジェクトは、日本人は特に環境意識が高く、そのような働きに参加したいでしょうと日本の旅行業界が認めてくださったため作り上げたものです。ですから、日本人に対してユニークな点は寄付金が集められるところでなくて、限定品のピーターラビットのバッジが贈られる点です。
いろいろな情報が回って誤解を招いたことは本当にもうしわけありませんが、できる限りご理解をいただければ幸いです。
このブログの前回の記事は、英国国営放送BBCの地方ニュース報道をお伝えしたものですが、日本の種々のサイトで流れているものには、わたしも疑問を感じる点がありました(ですから、あえて前回の記事の中にはその内容は盛り込みませんでした)。そこで、今回、寄付金の主催者側の意図をじかに日本のみなさんに伝えることができてよかったと思います。kirstieさん、詳しい説明をありがとうございました。
*湖水地方の記事を見つけたいときには、【イギリス地域別ブログ目次】をご利用ください。
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