甘酸っぱさが郷愁を誘うルバーブクランブル。

公開日 : 2010年06月19日
最終更新 :
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評判があまりよくないイギリス料理。でも、イギリスの家庭料理にはおいしいものがいろいろあります。私のお気に入りのイギリス料理の一つに甘酸っぱさが魅力の「ルバーブクランブル」があります。ルバーブは、見た目はふきに似た大黄(だいおう)属の野菜。日本では新鮮なルバーブを見たことがなく、ジャムでしか食べたことがなかったのですが、イギリスでは旬(4月から6月)になるとどこのスーパーにでも売られています。私のダンナの実家の庭にもいっぱい生えていて、義母曰く「ほっといても、どんどん生えてくる」植物なのだそうです。「こんなおいしいルバーブが自分の庭からどんどん収穫できるなんて最高に幸せだなぁ」と思い、この春ガーデンセンターでルバーブの株を買ってきて、我が家でも育て始めました。一株5ポンド弱(約670円)でした。そのルバーブ、義母の言葉どおり、ぐんぐん成長しています。小さい葉が3枚あるだけだったのに、今や葉は20枚ほど。茎も太くたくましくなってきました。さっそく収穫してルバーブクランブル作ってみました。

義母直伝の「ルバーブクランブル」の作り方は簡単。小さく切ったルバーブを鍋に入れ、数滴の水と適量の砂糖とでとろとろになるまで煮込みます。形はなくなり、きれいなピンク色ソースが出来上がります。これを耐熱皿に移して、その上に、ポロポロにしたビスケット生地をまぶして、サクサクのゴールデンブラウン色になるまでオーブンで焼くだけ。さすが家庭料理。分量や焼き時間なども適当でいいみたいです。イギリス人はこれに温かいカスタードクリーム、アイスクリーム、ダブルクリームなどをかけて食べます。参考レシピはこちら。自分で育てたからか、いつもよりおいしく感じるのは気のせいなのでしょうか。

庭に生えていたというだけあって、ルバーブはダンナにとって故郷での思い出を呼び起こさせる郷愁の味。「ルバーブクランブル」を作ってあげるたびに、春から初夏にかけての彼の幼少時代の思い出話を一つひとつ聞けるのです。彼の祖父は、封筒に砂糖と生のルバーブスティックを入れて、おやつ代わりに渡してくれたそう。これを吸いながら甘酸っぱさをシンプルに楽しんだのでしょう。また、ルバーブはお通じにいいとされていて、ダンナの妹は、学校を休みたい時はルバーブをいっぱい食べて、下痢になって休むというちょっと悪い手を使っていたそうです。

私の娘も6ヶ月になり離乳食をはじめました。食べられるようになるのはちょっと先ですが、ルバーブクランブルは、彼女のお気に入りのデザートになるでしょうか。

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