イギリスで人気のペットたち

公開日 : 2010年09月15日
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 海外特派員ブログ今月のお題は、在住国や在住都市の「ペット事情」。イギリスの代表的なペットと言えば、やっぱり犬。ご近所の通り、公園、田舎へ歩きに行っても、湖水地方やスコットランドの山登りに行っても犬連れの人々の姿を見かけないことはまずありません。2008年度の政府の統計によると、イギリスでは23.4%の家庭で犬が飼われているとのこと。

 イギリスは日本でもおなじみのブルドッグ、コーギー、ヨークシャーテリア、スカイテリア、ビーグル、ラブラドール、その他多くの犬種たちの故郷でもあります。毎年、バーミンガムで開催される世界最古にして最大の犬の品評会クラフツ・ドッグショーも、ご存じのみなさんが多いのではと思います。

 わが家が暮らす北イングランドの北海に面したサウスシールズの町でも、毎年、愛犬家と愛犬たちのドッグウォーク大会が開催されます。クラフツ・ドッグショーほど規模は大きくありませんが、このドッグウォーク大会、参加犬と犬種の多いことで、世界最大のドッグウォーク大会としてギネスブックにも載っているのです。

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 今年で15回めになるグレートノースドッグウォーク(Great North Dog Walk)。今年は、6月13日(日)に開催されました。イギリス各地から集まった178種の犬種18,113匹に及ぶ犬たちが飼い主たちと海辺のコースを歩き、去年の自己記録169犬種17,427匹を塗り替えて世界記録を更新しました。飼い主のそれぞれの愛犬に注がれるまなざしが印象的。やっぱり、わが家の愛犬が一番!と言っているかのよう。

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 ところで、家庭数では犬を飼っている家庭に及ばないようですが、ペットの頭数では、ネコは犬より数多く飼われているペットです。イギリス国内で飼われている犬の数が600~700万匹なのに対し、猫の数は700~900万匹(統計をとった機関によって多少数にズレがあります)。犬やネコの数には大きく及びませんが、犬やネコに次ぐ人気のペットは、ウサギ、鳥、ハムスター、馬やポニー、ヘビ、アフリカなどの砂漠に住むアレチネズミ、カメなど。

 その中でも、5年ほど前から激増し、そう遠くない将来、イギリスで一番人気のペットになるだろうと言われているのが爬虫類や両生類です。そう言えば、わが家の近所にも、爬虫類や両生類、昆虫やクモなどを専門に扱っているペットショップがあります。

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 爬虫類や両生類のペットたちの中でも、特に多く飼われているのが、ヤモリの一種レオパードゲコ(leopard gecko)、トカゲの一種ベアードドラゴン(lbearded dragon)、ヘビの一種コーンスネーク(corn snake)、ニシキヘビの一種ロイヤルパイソン(royal python)、それに、カメの一種ハーマンズトートイス(Hermann's tortoise)などなど。

 これらの爬虫類や両生類のペットたちに人気が集まるようになったのは、従来のペットに比べ世話する時間も手間も少なく、温度調節のできるタンクで手軽に飼えるものが多いためなのだとか。きっと、イギリスには生息しないエキゾチックな生き物であったり、イギリスに生息していても普段見かけることのない珍しさも受けているのでしょう。

 さらに、セレブたちがこれらのペットを好んで飼っていることも、イギリスでの爬虫類や両生類のペットの急増に一役買っているのだそうですよ。

*イギリスの地域別の目次を作ってみました。イギリス国内の特定の地域の記事を見つけたいときに、【イギリス地域別ブログ目次】をご利用ください。

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