カントリーバスを利用してハドリアヌスの長城を歩く

公開日 : 2011年05月02日
最終更新 :

日本はゴールデンウィークのまっ最中ですね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。日本より1週間早く始まったイギリスの大型連休は、イースターの年中行事に続いて、ウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんのロイヤルウェディングといった国家的は行事も無事終了し、終わりを迎えようとしています。

イギリスの4月としては異例の好天に恵まれたそんな大型連休の一日、イギリス本島ブリテン島を東西に縦断する長城ハドリアヌスの長城(Hadrian's Wall)沿いのウォークに出かけてきました。ハドリアヌスの長城は、紀元122年、古代ローマ帝国14代皇帝ハドリアヌス(Hadrian)帝の命によりローマ帝国北限の国境として築かれました。中国の万里の長城のスケールには及びませんが、全長117キロメートルに及ぶイギリス最大の古代ローマ遺跡であり、世界遺産にも登録されています。

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(赤線がハドリアヌスの長城)

ハドリアヌスの長城沿いには、東端から西端までを歩いて横断できるウォーキングルートが設けられています。毎年、イースターになると、そのルート沿いの道路をハドリアヌスの長城観光用のバス、ヘリドリアンズウォール・カントリーバス(Hadrian's Wall Country Bus)が運行を始めます。わたしたち一家、ハドリアヌスの長城の常連ではあるのですが、いつも長城沿いの一部をかすめるサークルルートを歩いています。そこで、今回は、このバスを利用して全長とは行きませんが、長城に沿って歩いてみることにしました。

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うーん。本来は、長城の上を歩いてもいいものかどうか......。

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ま、ともかく、ひたすら長城沿いを歩きます。

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ときには、羊の親子に見送られ......。

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丘を越え、谷をくだり、平原を横切って、

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まだまだ長城は先へのびているのですが、わたしたちの今回のウォークは、バスに載ったこの先の右手が終点です。

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ヘリドリアンズウォール・カントリーバスは、毎年、イースターから10月の終わりの観光シーズンの間、ハドリアヌスの長城沿いに点在する古代ローマ時代の街や砦、寺院などの遺跡や博物館、ビジターセンター、地元の町をつないで走っています。一日で長城を踏破するのはちょっと難しいですが、このバスを利用すれば、要所要所にある遺跡も見学しながら長城沿い歩きが楽しめます。チケットは利用したい区間のみのでも買えますが、あちこちの遺跡を訪ねるには一日、三日、一週間有効の乗車券などもあって便利です。詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。イギリスの田舎歩きはお天気に左右されがちですが、お天気のよい日には、このバスを利用しての田舎歩きお勧めです。気候のいい季節に北イングランドを訪れる計画のある方は、ぜひ一度お試しを!

今回の記事は、ギブソンみやこがお届けしました。

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