スカイ島はヘザーの花の花ざかり

公開日 : 2012年09月14日
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わが家の夏の恒例となっているスコットランド歩き。今年は、ちょっと遅めの9月1日から1週間、スカイ島(Isle of Skye) とサウスウェストロス(South West Ross)を歩いてきました。これから何回かにわたってそのもようをお届けします。北イングランドのニューキャッスルにあるわが家からハイランド地方へ向かう今回のルートは、グラスゴーからローモンド湖(Loch Lomond)ぞいを北上の西回り。遊覧船をうかべるローモンド湖で休憩をとりました。

旅程はまだ半分なのに、すでにあたりはハイランド地方独特の山の風景に......。

さらに北上するにつれて山々はいよいよ高く、谷はいよいよ深くなり、ハイランド地方随一の景勝として知られる嘆きの谷グレンコー(Glen Coe)へとやってきました。

このあたりから細かな雨に......。(お天気のグレンコーの景色とグレンコーが嘆きの谷と呼ばれるいわれについては、こちらこちらをごらんください)イギリス最高峰ベンネビス(Ben Nevis)のお膝元フォートウィリアム(Fort William)の町をかすめて、さらに車は北上、そして、西へひた走り、7時間のドライブのすえに、カイルオブロハルシュ(Kyle of Lochalsh)の近郊、今回のウォーキングの拠点となる村へ。カイルオブロハルシュには、スコットランド本土からスカイ島へわたれるスカイブリッジがかかっています。

というわけで、早速、翌日には、スカイブリッジをわたって、スカイ島を歩くことにしました。

空には青空が見えているものの、雨になるとの予報。

どうやら高い山にはのぼれそうもないので、スカイブリッジをわたった南に位置する714mの山Sgurr na Coinnichにのぼることにしました。

海峡をへだてた対岸の山のヘザーが花ざかり。夏のさかりからオレンジ色に色づきはじめるナナカマドの実も、あでやかな朱色や深紅色に。

さて、わたしたちののぼりはじめた山の斜面でも、ヘザーの花が吹きわたる風に揺れ、

赤紫のさざなみをたてています。

9月のはじめにハイランド地方を訪れたのははじめて。いつもの年は息子ユインの学校の夏休みのあいだに訪れていたのです。その時期にも、ヘザーの花が咲いているのを見かけることはあったのですが、そっか。この時期が一番ヘザーのきれいな時期なんだ、と発見。これからは、9月のはじめに来ることにしよう~。

と、でも、この時期のお天気はどうかなあ。

どこからか吹きよせられてきた雲にさえぎられる日ざしが、薄いカーテンのようにゆらめきはじめます。

そして、ほどなく......。

これ以上のぼるのは断念して、ヘザーの花で赤紫にそまる小山を見おろしながらおにぎりをほおばり、

再び、えっちらおっちら、ヘザーのやぶを踏みしめながら下山。

途中、雨においつかれて、ふり返った山も、すでにすっぽりと雨のドームにおおわれていました。

まあ、でも、ともかく、これまでに見たことのないみごとなヘザーの花々に迎えられ、そう悪くはない今年のスコットランドウォークの初日となったのでありました。

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