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イギリス/グラスゴー特派員ブログ ギブソンみやこ&ローランズ真弓

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2012年12月11日

映画のプレミア現場とミュージカル


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映画のプレミア現場とミュージカル

トラファルガー広場からレスタースクエアは、目と鼻の先。


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んっ。しかし、これは、いったい。あちこちに断続的な行列ができていて、その人の数がまた半端ではないので、警備だか整理だかをしているおじさんに聞いてみたところ、「今夜、プレミアがあるんだよ」と言って、その警備員だか整理員だかのおじさん人がさし示した先を見ると、


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ほぉ~。これが、あの......。


人気映画のプレミア公演のニュースはテレビで見かけることがあるのですが、あちこちにできている行列は、プレミアにやってくる映画の出演者たちを見物にやってきた人々なのでした。「中には、土曜日からならんでる子もいるよ」とのこと。ちなみに、この日は水曜日。そう言われてみれば、ダンボールの箱をつぶしたのをかかえたり、ぶらさげて並んでいる女の子たちも。この映画シリーズ「トワイライトサーガ」、若い女の子たちに絶大の人気をはくしているってことはわたしも知っていて、何年か前に日本行きの飛行機の中でシリーズの2作めを見てみたところ、どうしてそんなに世界中の若い女の子たちに人気があるのか納得しました。なもので、主役の女優さんの顔は知っていても、名前は知らない程度なんですけど、あたらめて、この映画の人気のほどを実感。いやあ、やっぱり、ロンドン、思いもかけないものが見られることがあるんですね~。と思いながらうろうろしていると、中華街の門が見えたので、チャイニーズレストランや食材店をのぞきながらぶらぶら。


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やっぱり、中華街もニューキャッスルのものより大規模。門構えに関しては、ニューキャッスルも負けてはいませんが。さてと、このあと、夕刻にやってくるミュージカルの劇場の位置をたしかめに。


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おっと、こちらも、ミュージカルがかかっている劇場。わたしたちが観劇するのは、別なんですけれども。劇場の位置を確認したあとは、ピカデリーサーカスへ。


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ここは映画のプレミアのはずはないのですが、エロス像も柵に囲われてました。


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それから、ピカデリーサーカスのネオン広告からおなじみだったサンヨーが消えてました。なんだか寂しい。


このあたりで、ちょっと疲れてきたので、いったん、ホテルに帰り、今夜のミュージカル観劇にそなえて休憩。そのあいだにロンドンの街には夜のとばりがおり、再び訪れたレスタースクエアも夜の顔に......。


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実は、ミュージカルの劇場の最寄り駅は、ひと駅となりだったのでしたが、「あの行列どうなってるかな?」などと、イアンが言い出すもので、そして、開演の7時半にはずいぶん時間もあったので、再びレスタースクエアへ行ってみたのでした。すると、まあ、こんな具合。


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ちょっとひきます。


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ですが、実際は、こんなもんじゃない。この通りず~っと見わたすかぎり人の頭だらけ。カメラをかまえている人がいるということは、この先で何かがおこっているような。マイクで拡張された声が何か言っているのが、女の子たちの黄色い歓声にまじって聞こえてきます。んっ。女性の声が、「この映画がわたしの人生をかえた......」とか何とか言っているような。これは、もしかしてこの目と鼻の先に、「トワイライトサーガ」の主演女優さんがいるのでは? 人の背なかと頭しか見えないけれど。となりでは、イアンが、「どうして、こんなところへ来てしまったんだ~」と嘆いています。実は、イアンが人ごみが大の苦手。こんな騒ぎになっているとはいざ知らず、ちょっとした好奇心から映画のプレミアの現場を見てみようと思ったのが運のつき。人の波をかいくぐり、わたしたち、ほうほうのていでその場をあとにしたのでした。


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再びピカデリーサーカスへ。日中は目だたなかったクリスマスイルミネーションが目をひきます。


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こちらは、エンターテイメント系のお店の入っているショッピングセンター、トロカデーロ。


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20年前、新婚旅行と名づけて、わたしのビザを取りにホームオフィスへやってきたときに、イアンは、道ばたの似顔絵師に2人の似顔絵を描いてもらいたかったのですが、わたしが、嫌だと言いはったので、じゃあ、ちょっと変わった写真撮影をとやってきたのが、このトロカデーロ。今でも、わが家の押入れの片すみには、そのときの、巨大ひじ掛け椅子に身をしずめ、小人の小道具を身につけた若かりしころのわたしたちの写真が眠っています。「あの店、今でもまだあるかなあ」と、イアンが言うので、のぞいてみたのですが、ロンドン土産のギフトショップや日本のマンガ&アニメのお店があって、ちょっとだけ見たところでそろそろ時間となりました。


というわけで、やってきましたハー・マジェスティーズ・シアター(Her Majesty's Theatre)。


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今宵、観劇するミュージカルの演目はと申しますと、


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「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」です。今年で27年めという上演記録は、ミュージカル史上2番めのロングランなのだとか (ちなみに、最長記録は1年長い「レ・ミゼラブル」) 。だから、ミュージカルのミの字も知らないわたしでも目や耳にしたことがあるわけなのですね。


そもそものことの起こりは、イアンが、ロンドンに行ったらミュージカルを見に行こうと言い出し、わたしの好きなミュージカルを選べと言うのだけれど、う~ん。でも、そう言えば、ニューキャッスル在住の友だちが、ロンドンで、「ミス・サイゴン」というミュージカルを見てきて、とってもよかったよと言ってたことがあったのを思い出し、念のため、ロンドンに在住していたことのある友だちにも、初心者にお勧めのミュージカルは何?と問い合わせてみたところ、やっぱり、「『ミス・サイゴン』か、『レ・ミゼラブル』か、『オペラ座の怪人』」とのこと。


じゃ、「ミス・サイゴン」で決まり~!と思ったものの、残念ながら、「ミス・サイゴン」は、すでに数年前に上演を終えてしまっていたということがわかりました。そこで、「ああ、無情」は読んだことがあるけど、「オペラ座の怪人」のストーリーは知らないし、上演時間は2時間半で、「レ・ミゼラブル」より30分短いし、な~んて、かなり安直なのりで、「オペラ座の怪人」に決定したのでした。というわけで、この機会に、ロンドン観光の王道ミュージカル観劇を体験してみるか~。みたいな野次馬的好奇心から劇場の玄関をくぐったところ、まず、驚いたのは、そのステージと観客席の大きさが、えっ......!?と思うほど、せま苦しいこと。


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まさか、世界中から観客を動員しているロンドンの劇場がイングランドの僻地にあるニューキャッスルのシアター・ロイヤルのステージや観客席より小さいだなんてっ!しかも内装の豪華さも見劣りがするうえに、見るからに古ぼけている~。


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この写真では、実際の年代物かげんさが、あまりよくごらんいただけないのが残念ですが、日中、ロンドンの博物館の建物や街なみを首が痛くなるほど見あげながら見てまわって、その壮大さや装飾のこまやかさに舌を巻き、さすが、やっぱり、ロンドンはちがうなあ~。と感心することしきりだっただけに、正直のところ、出鼻をくじかれて、かなりガッカリ。しかも、わたしたちが席に着いたときには、場内ガラガラだったもので、もしかして、これが、ロンドンミュージカルの実情?などと思い、入り口のドアのわきでパンフレットを売っているスタッフの女性に、「あの~。これ、普通ですか?」と聞いてみたところ、「ん~。昨日は、まあ、半分くらいの入りでしたね。これからまたクリスマスが近づくと埋まりますけどね」。ふ~ん。そんなものなのかあ。と、イアンと顔を見合わせているうちに、それでも、空席はじょじょに埋まっていき、


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上演直前になると、まあ、8割くらいは埋まってしまいました。そして、それまで、観客席のあちこちで、カメラのフラッシュがたかれていたので、わたしも、パシャパシャ撮っていたのですが、「場内の写真、ビデオ撮影はご遠慮願います」とのアナウンスが入ったもので、これが最後の1枚。


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ステージ中央で布をかぶせられているのは、巨大シャンデリア。ミュージカルがはじまるとこの布がはずれ、シャンデリアはさん然とした光を放ちながら、観客席の天井へとつり下げられていくのです。こうしてはじまった「オペラ座の怪人」、しょっぱなから絢爛豪華な劇中劇の舞台が幾重にも重なる歌声に包まれます。その俳優(でいいのかな?)の方々の声量の豊かさには驚くばかり。もちろん、マイクで声は大きくなってはいますが、それでも圧倒されてしまいます。どうやら、イアンはまったく気がついてはいなかったようなのですが、マイクはそれぞれの額に装着されておりました。


はたまた、ステージ中央手前では、ステージの床とほぼ同じ高さの位置に、指揮棒の先端の軽快な動きと、その指揮棒をふる指揮者の髪の薄い後頭部が曲に合わせて見え隠れ。オーケストラも生演奏なんだ~ (観客席とステージのあいだの地下にもぐってる) 。まあ、だから、チケットの値段も映画のようにはいかないわけなんだろうなあ。でも、1回の上演にこれだけの人がかかわって、観客数がこれだけとすると、そんなに大きな利益はあがらないような~。だから、いくら内装が古びてしまっても、メインテナンス費用を捻出するのはそう簡単なことじゃあないのかも~。などと、他人がよけいな、取らぬタヌキの何とやらをやっていると、劇中劇のなかで、観客席の上空につり下がっていたシャンデリアが、突然、舞台めがけて落下。おおおっ。そうして、ストーリーは、いよいよ佳境へと。というわけで、あちこちキョロキョロ目を配り、観察と思案を重ねているうちに、オペラ座の怪人の悲恋の物語に幕がおり、カーテンコールとあいなっていたのでありました。


う~む。今度、もう1度、「オペラ座の怪人」でも、他のミュージカルでも、見る機会があったなら、もっとストーリー展開に埋没することにしよう。というのが、わたしの人生はじめてのミュージカルの感想です。そんな思いを胸に秘め、他の観客のみなさんといっしょに、手をとりあって深くお辞儀をくりかえす役者さん方へ拍手喝采をおくるわたしなのでありました。


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さて、このように驚くべき出来事のたび重なったこの日、すっかり夜もふけた最後に驚いたことには、ミュージカルの劇場をあとにしたのは、午後10時半をまわっていたというのに、ピカデリーサーカスのにぎわいと、地下鉄の込み具合が日中とまったく変わりがないこと。週末の夜ならいざ知らず、ロンドンって、ウィークデーでも、そうやすやすとは眠らない街なんですね~。あ~あ、ほんと~うに、今日は、長い1日だったなあ~。


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