今年の夏は、パラダイス
みなさま、いかがお過ごしですか? ただ今、イギリスは全国的に近年稀に見る素晴らしい夏を迎えています。
わたしたち一家が在住するニューキャッスル、去年の夏は10年に1度と言われるような豪雨に2度も見舞われ、あちこちで大きな被害が出ました。わが家も例に漏れず、床下浸水のために数日間、停電の憂き目にあってしまいました。
ここ数年にわたって日本の気象台にあたるメットオフィス(Met Office)も、「今年の夏は、バーベキューサマーになる」(バーベキューサマーとは、文字通りバーベキューが楽しめるようなお天気のいい夏のこと)との長期予報を出し続けていたのでしたが、ハズレ続きとなってしまい、長期予報を出すのをとりやめにしてしまったほど。
ところが、今年の夏は、近年のそんな悲惨な夏がまるで嘘だったかのような、まさにバーベキューサマー。例年、ロンドンをはじめとする南部地方では30℃をこえる日もあるものの、わたしたち一家の在住する北東イングランドでは20℃にもならない日が多いのに、今年は20℃どころか25℃に迫る日も。朝晩は欲しい暖房も今年はまったく必要ありません。
この夏はわが家のみならず衣替えをしている家も多いのではと思います。タンスの奥で久しく眠っていた半袖に短パン姿でいるので、イギリス在住20余年の中でこんなに焼けたことはないと思うほど日に焼けてしまいました。夏でも海で泳ぐ人はそうそういないのですが、今年は、海や川、湖などでの水の事故のニュースも珍しくありません。
その一方で、2008年以来どん底の不況にあえぐイギリス経済、この夏の陽気のおかげで観光業のみならず一般の店も売り上げを伸ばしているとの明るいニュースも。わが家がこの陽気につられて購入したバーベキュー用品や食料品も、今年はガンガン売れているとのこと。街頭でインタビューされた買い物客は、懐は寂しいけれど。とコメントしながら表情は晴れ晴れ。輝く太陽と明るい青空がイギリスの人々の精神に高揚感をもたらしていることを実感します。
こんなに素晴らしい夏をめいっぱい楽しんでおかなくちゃ!と、みんながキリギリスの気分になっているのも当然なんです。なぜってイギリスの人々がこんな素晴らしい夏だったと思い出すのは1976年の夏のこと。ってことは、もしかして、この次のこんな夏は40年後ってことになるかもしれないのですからね。
(8月お題"今年は違ったニューキャッスルの夏)
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