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グアム/タモン(グアム)特派員ブログ 旧特派員 鶴賀 奈穂乃

グアム・タモン(グアム)特派員が現地からリゾート地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2009年10月 1日

グアム:台風で右往左往した一日


グアム:台風で右往左往した一日

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昨日のグアムは、朝から一日中『Tropical Storm(熱帯暴風雨)18号』のために島中が右往左往する一日でした。

実は数日前から懸念されていた『Tropical Storm(熱帯暴風雨)18号』に加え、その後ろに『Tropical Storm(熱帯暴風雨)PARMA(パルマ)』(現時点ではすでに台風に発達)と、『Tropical Storm(熱帯暴風雨)MELOR(メロール)』、さらにいくつかの低気圧がミクロネシアの海を取り巻いていて、グアムのお天気図は真っ赤!どう見ても危険信号のように見えるテレビの天気予報…。それぞれの台風や暴風雨、低気圧などが影響しあって、雷を奪い合っているというニュースも流れ、それはもう恐ろしい…。

そのため昨日は朝からもっとも注意が必要とされる“Condition of Readiness(警戒態勢)1”が発動され、早々にすべての公立学校やグアム大学、グアム政府関連のすべてのオフィス、裁判所、郵便局、Bank of Hawaii(ハワイ銀行)などがクローズされました。
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とにかく以前ポンソナという巨大台風がグアムを直撃した際には、窓ガラスという窓ガラスが割れ、ホテルのダブルベッドが吹き飛ばされて道路に転がっていたというほどの影響が出るグアム。昨日はショッピングモールとして有名な『Tumon Sands Plaza(タモン・サンズ・プラザ)』のLouis Vuittion(ルイ・ヴィトン)もウィンドーに強化板を渡すなどして保護。
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もちろんダイビングやマリンスポーツなどのオプショナルツアーはすべてキャンセルとなり、ボートや機材などを海から引き上げ、安全に保管するために移動。
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グアムの島の動物“Carabao(水牛)”も、もしもの時のために高台に移動です。
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昨日は公立学校を中心に12箇所の避難所が設営され、以前の台風で家が崩壊した人たちなど、数百人が3日分の食料と毛布や生活用品を持参して避難所に移りました。
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他にも緊急時の人命救助のために赤十字のボランティアの方たちが100人待機したり、グアム・メモリアル病院では36週以上もしくは26週以上でハイリスク認定されている妊婦さんの受け入れが始まりました。

今回大いに話題になった『Condition Of Readiness(COR)』は数年前に現カマチョ政権が新たに導入したシステム。以前は“トロピカル・ストーム1”、“トロピカル・タイフーン1”など、熱帯暴風雨警報1とか台風警報1などと詳細に警告していたものを、危険度を総合的に判断して4段階で警報を発令するようになりました。

ちなみに簡単にどのような警報になっているかというと…。

コンディション4: 72時間以内にダメージを起こす可能性のある風が起きる可能性あり。
通常の生活は送れる。

コンディション3: 48時間以内にダメージを起こす可能性のある風が起きる可能性あり。
災害時の避難場所や家族間の連絡手段を決め、停電、断水に備え買出しなどの準備。ガソリンを満タンに。屋外のものなどを撤去。ラジオやTVのニュースに注意。

コンディション2: 24時間以内にダメージを起こす可能性のある風が起きる可能性あり。
上記に加え、水の確保。車は安全な場所に移す。必要に応じて避難場所の確認。台風シャッターを閉める。

コンディション1: 12時間以内にダメージを起こす可能性のある風が起きる可能性あり。
非常用車もしくはやむを得ない用で出る必要がある場合以外は、外出禁止。

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昨日は先ほどもお話したとおり、朝からコンディション1が知事によって発令されていたので、本来は緊急の用事がある人以外は外出禁止。さらに午前中はサモア沖での地震のため津波警報も発令されていたにも関わらず、観光客の方たちが傘を持って海に出たり、中には浮き輪を持ってビーチに出かけるツーリストの姿が新聞で報道されました。

また続々と公的機関がクローズするのを尻目に、いくつかのレストランやショッピングモールなどは“We are OPEN!”というメッセージをTwitterやダイレクト・メールなどで流すなどして、天候が最悪の状況になるまで開店営業する構えを見せていました。

実際のところ、熱帯暴風雨18号は昨日の15時にもっともグアムに接近したようなのですが、14時には警報もすべて解除され、私たちもなんだかとても肩透かしにあったような感じ。

ミクロネシアの天候は非常に変わりやすく、直前まで正確に予測を立てるのは難しいといわれていますが、住民や島を訪れている人々を守る役目のある政府としては、ある程度あらかじめ警報を発令しなければいけなかったと思います。また公的期間にしろ、民間企業にしろ、スタッフの生活を守り、また彼らの家族を守るためにオフィスなどをクローズにする判断も必要なことだったとも思います。

でも昨日の“コンディション1”は非常に中途半端だったというのが私の実感です。

世界的大恐慌といわれている中グアムも決して景気がよいわけではなく、民間企業の多くがどこもとても苦しいのが実情。今年は特に観光低迷も著しかったのですが、9月は日本の連休の効果もあり、久しぶりに町に活気が戻った折の台風騒ぎ。そのためかスモールビジネスも含め民間企業の多くが早々の休業を決断できなかった / しませんでした。一方政府機関などは早々にクローズ。特に9月の月末に急に銀行が閉まったことにより(すべてではないものの、グアムの主要銀行)、さまざまな企業が大なり小なりの影響を受けたことも事実。また観光客の方々がホテルから外出したということは、政府の発令している警報とその内容がツーリストにもきちんと伝えられていなかった可能性があったのではないかと思います。

結果論として昨日は熱帯暴風雨18号が急速に勢力を弱めたことで事なきを得ましたが、警報が「狼が来たぞ!」にならないように、また警報が発令された場合の情報伝達の徹底、そして受け手の警報の遵守の仕方は大いに改善しなければいけないのではないかと思います。

現在グアムに近づいてきている台風PARMAとMELORは今回通過した熱帯暴風雨18号よりずっと規模も大きく発達しながら、週末にかけて接近中とのこと。住民の方たちだけでなく、残念ながらこの時期に旅行でいらっしゃる方たちも、くれぐれも警報には気をつけてください。


*写真はトップ画像をのぞきすべて地元紙Pacific Daily Newsより転載。

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