Guahan Earth Day でファッション・ショー♪
タモンでのゴミ拾いイベントを皮切りに、先週一週間アースデイ・イベントが各地で行われていたグアムですが、最終日の昨日は『Guahan Earth Festival 2010(グアハン・アース・フェスティバル2010』が“Ypao Beach Park(イパオ・ビーチ公園)”で開かれましたよ♪
実は環境意識がまだまだそれほど高くないグアムでは、1年ほど前からダンボールのみ分別することが義務付けられましたが、それ以外のゴミはまったく分別することなく一緒に捨て放題。そのゴミはそのまま埋め立てられてしまい、島内に埋立地がなくなってきていることなど大きな問題になっています。
また増え続ける人口に電気供給が間に合わず、停電がしばしば起こるグアム。太陽光線や波、風など、電力に転換できるエネルギーが豊富にある島なのに、政府が恒常的に非常な財政難であるため資源を電力に転換する装置の購入などが難しいよう。
それでも昨日のイベントでは、ゴミを再利用したいろいろな作品や、ソーラーパネルを使った動力のデモンストレーションなどを見ることができましたよ:)
会場である“Ypao Beach Park(イパオ・ビーチ公園)”には何度も足を運んでいるのに、なんで今まで気がつかなかったかしら?と思うほど大きな木が、のびのびと枝葉を広げて気持ちのいい木陰を作り、人々が休んだり、ステージを見られるようにベンチが並べられています。
いろいろなイベントのためにこの公園が使われますが、おそらくこのようなレイアウトをされているのは見かけない気が。アースデイを象徴するように、この大きな木を中心にレイアウトされた会場作りがとても素敵だと思いました:)
空き缶やペットボトルをつかった、ちょっと素敵な風に揺れるオブジェ。
奥にはこの島で私は初めて見たソーラーパネルもありました!
会場ではこのようなパスポートが配布されていて、ブースを見て周るとスタンプを押してもらえるようになっています。
でもただスタンプを押してもらえるわけではないのです!それぞれのブースの人たちに話しかけ、体験したり、質問したりと、インタラクティブなコミュニケーションが生まれて初めてスタンプを押してもらえます:D
一部の学校ではすでに環境問題について教え始めているようですが、子供たちは興味深々!
“アメリカ陸軍Team Andersen(チーム・アンダーセン)”が運営するこのブースでは、質問をするとリサイクル製品のフリスビーやうちわ、えんぴつなどなど、ちょっとかわいくて欲しくなってしまうものがもらえるようになっていましたよ。私はアメリカ軍がグアムでこうした啓蒙活動に参加してくれていることをとてもうれしく思いました。
こちらでは不要になったゴミを使ってボーリングやパターゴルフを楽しめるスペースが作られていたり、“University of Guam(グアム大学)”の学生たちが研究結果を発表していたり、全長100メートルの水中トンネルを楽しめる水族館“Under Water Wold(アンダー・ウォーター・ワールド)”が海洋生物や海の環境について展示していたりと、環境に意識の高い団体や企業などがブースを出しています。
さらにココバードくんに続くグアムの新しいゆるキャラ(!?)、エナジー君も登場:D
もちろん、グアムの絶滅危惧種である本物のココバードくんも会場に遊びに来ていましたよ♪
他にもグアムで栽培されたローカル果物や野菜の展示販売、それらを使ったドリンクの販売などもありましたよ。
2010年度のミス・アース候補者の女の子たちが、大きな口をあけて丸ごとのマンゴを食べながら歩いている姿はちょっとおかしかった:D
さてここで、『Guahan Earth Festival 2010 Fashion Show(グアハン・アース・フェスティバル2010 ファッション・ショー)』の様子をお伝えします!
候補者は高校生部門、中学生部門、小学生部門に分かれていて、それぞれリサイクル品を使ってオリジナリティーたっぷりに製作した衣装をお披露目するもの。
その一部をご紹介すると…。
高校生部門でひときわ目立っていたこの女の子が着ているのは、お兄さんがデザインしてくれたという、ジュースのパックの柄と裏面の銀色をたくみに組み合わせて作ったという、ちょっと近未来的な感じのツーピース:)
彼女がモデルさんをしているというのもあるのかもしれませんが、これなら本当に着て歩けそうな感じがします!?
こちらもちょっとオリエンタルなお姫様風で素敵だったのですが、なんとビニールシートを使って作っているドレスだとか。
ウエストにあしらった使い古しのCDをつなげたものが、きらきらと光を反射して、遠めに見ると素敵なアクセサリー:D
中学生部門で、なが〜い髪の毛がセクシーだったこの女の子のお洋服は、アルミ缶とアルミ箔でできています!
胴体部分はつぶしたいろいろな柄のアルミ缶をコラージュしてできていて、アクセントになっている丸いモチーフは缶の上の部分を切り取ってつなげたもの!
彼女のワンピースは、よ〜く見るとタイ米の袋!!!
かわいらしいフリルやモチーフは、使い古いした紙やティッシュペーパーを丸めて作っているのだとか。笑顔もキュートなモデルさんでしたね♪
そしてちょっとアンニュイな感じが大人っぽかった小学生部門のこの女の子は、新聞紙をきれいにたたんで作ったワンピースと髪飾りに、たくさんのドリンクの空き缶のプルトップを集めてドレスのモチーフと、首飾りになっています!
こちらはちょっとふてくされたような表情とキャットウォークが、かなりいまどきのパリコレにありそうな感じだった(笑)、大人顔負けの雰囲気を持つ女の子♪
特筆すべきは彼女のスカート!素敵なふくらみを作っているのは、スーパーでもらうビニール袋をひとつひとつ束ねて作ってあるんですよ!風になびくスカートがかなりいい感じでしたよ:)
他にも趣向をこらして作られた、なかなか素敵な衣装がたくさんあって、グアムの人たちの発想力に脱帽!思っていた以上に本格的で、びっくりしました!
まだまだ集まっている人の数はそれほど多くないのですが、それでも子供たちが遊びながら環境を意識できる作りになっていて、とてもいいイベントだったと思います。
東京のような大都会に比べると、普段の生活からしてかなり“ロハス”な感じのグアムですが、それでも自然が当たり前に身近にあるからこそなおざりにしてしまいがちだったりもします。自然と共存しながら生活していた時代から受け継がれたグアムの文化を感じさせるブースがあったり、のんびりと椰子の葉を編みこんで作る帽子やかご、バッグを作る女性がいたりと、このイベントを通してグアムのルーツに回帰できるのもよかったと思います♪
人の少ない土地がたくさんあるからか、とても残念なことに車などの大型物の不法投棄もとても多いグアム。
会場の駐車場に止まっていた一台のピックアップトラックは、こんなにぼろぼろなのに、今でもちゃ〜んと乗ってもらっているようで、さらに“No Dump in Our Water(私たちの海や川にゴミを捨てるのをやめよう)”というステッカーまで張ってありましたよ!そう。最後まで大切に、ものは使わなくてはね。
まだまだ先進諸国のように意識は高くないけれど、最近のグアム、とてもいい一歩を踏み出し始めていると思います:)
ぜひ皆さんもこんなグアムを応援してください♪
*このイベントの写真はこちら☆
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