ガンと戦う人たちを応援する、リレー・フォー・ライフ
ガンで苦しむ人たちのことを想って、グアムでは今年も12時間に及ぶリレー、“Relay for Life(リレー・フォー・ライフ)”が行われ、私たちは夜中の12時から1時まで参加してきました:)
毎年この時期になると行われるこのイベント。今年は5月28日(金)の夜7時から29日(土)の午前7時まで多くの島民が参加し、12時間に渡って皆で走ったり歩いたりしながらリレーを続けることで、 ガンと闘い続ける方々と、癌に伴う痛みや克服への勇気を分かち合い、また家族や親しい友人を癌で亡くした方々から故人への追悼の気持ちを メッセージとして広く発信しました。
グアムでは毎年恒例になっていて、参加者は1万人以上。スポンサー企業や団体も50社以上で、この島ではかなり規模の大きいイベントになります♪
会場となったのは、ゴルフ場が有名なマンギラオにある、George Washington High School(ジョージ・ワシントン・ハイスクール)の校庭。
トラックの状態は決していいとは言えないけれど、多くの人達がにぎやかに歩いたり走ったりしてお祭りムードにあふれた400メートルトラックほどの大きさのフィールドに足を踏み入れると、なんだかそれだけでわくわくしてきます:D
イベント当日は、多くのスポンサー企業や団体のブースが立ち並び、それぞれ飾り付けをしていてるのですが、今年はどうやら「ひとつでも多くのお誕生日をお祝いしよう!」というのがテーマだったよう。今年のグアムの“Relay for Life(リレー・フォー・ライフ)”が主に女性を中心に主催されていたというのもあると思いますが、バースデーケーキをイメージしたようなカラフルでかわいらしいブースが目立ちましたよ:)
時々どこからか大きな声で大勢でハッピーバースデイを歌う声が聞こえてきたりして、がんと戦う人たちをみんなで応援する様子に心打たれます。
会社のみんなで企業ロゴの入ったTシャツやバナーをつけて歩く人たちもいれば、ガンの啓蒙活動のためのプラカードを持つ人たち、すやすやと寝ている赤ちゃんをバギーに乗せたまま走るおじいちゃん、車椅子を押しながら走る人たちなどなど、みんながそれぞれのスタイルでリレーを続けて行きます。
またフィールドの真ん中には大きな四角い雛壇のような台があり、癌で亡くなった方々への想いを込めて描かれた紙バッグに、灯篭のようにキャンドルを入れた“ルミナリエ”がたくさん並べられています。
ひとつひとつのルミナリエを眺めている人、おそらくご家族かお友達のものと思われるルミナリエの前で記念写真を撮る人たち。思いはそれぞれでも、ガンで亡くなった方たちを偲ぶ気持ちには変わりありません。
ルミナリエの中には2003年に4歳で亡くなったひとりの少女の写真を貼り、両親や兄弟、お友達がそれぞれの想いを綴った袋がいくつも並んでいて、あまりにも幼く亡くなられた少女を、7年たってもこうして思い出して気持ちを伝えずにはいられないご家族を思うと、ふと涙がこぼれてきてしまいました…。
癌であっても何であっても、大切な人を失うことはとても悲しいし、そして私にとってはとても恐ろしいことでもあります。同時に、多くの愛する人を残してひとりで旅立たなければいけないことに、言いようのない寂しさと不安を感じます。
医療の進歩と共に克服できる癌も増え、実際に90年代始め頃からすこしずつガンで亡くなられる方は減ってきているようなのですが、それでも残念ながらまだガンで命をなくされる方も多く、またそこにいたるまでの状況も期間もまちまちであるだけに、ガンは否応なく私たちを生と死の問題に直面させます。
小さなコミュニティー社会であるこの島では、まだまだ大家族というものをよく見かけますが、人の死や、それに伴う難題にひとりぼっちでなく、皆で立ち向かっていくことができるのは、やはりとても素晴らしいことで、心強いことだと思います。
癌について考えるとき、もう一度家族のあり方についても考えてみたい。ま〜るく輝くお月様を見上げながら、そんなことを考えました。
*今回のグアムでの『Relay for Life(リレー・フォー・ライフ)』の写真はこちら☆
*日本での2010年の開催スケジュールはこちら♪
Okinawa 3/13
Ibaraki 5/22
Fukushima 9/4
Chiba 9/18
Ehime 10/9
Okinawa 9/4
Sizuoka 9/11
Saitama 9/11
Kawagoe 9/18
Hiroshima 9/19
Tokushima 10/9
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