グアムにたくさんあるのに、みんなが行かないところ

公開日 : 2010年12月29日
最終更新 :
2010_12_24_1938.jpg

グアムにたくさんあるのに、ツーリストの方たちがあまり足を運ばないところ...それは"教会"ではないでしょうか?

以前の記事にも書いたことがありますが、300年以上スペインの植民地だったグアムは、今でもカトリック信者の方が多く、各村には必ずその村の守護聖人の名前を冠した教会があります。

カトリック信者の方がお祈りのために集まるごミサの時間には、多くの信者さんたちが車で集まるので、教会の付近の道を1レーン封鎖して駐車することが可能になったり、教会に出入りする信者さんが道を渡ろうとしていたら、車は停車して歩行者を先に渡らせてあげる決まりにも最初はびっくりしました!

グアムの教会は建築そのものが素晴らしくて信者でない方でも足を運ばれるような観光名所というわけでもなく、また信者さんにとってはとても神聖な場所なので、興味本位でふらりと立ち寄るようなところではないと思うのですが、グアムのローカルの方達の生活を垣間見るのにキリスト教は欠かせないと思うので、少しだけお伝えしますね。

2010_12_24_1927.jpg

こちらはツーリストの方達が前を通っていることが多い、ホテルロードに面しているタモン地区の教会"Blessed Diego Catholic Church(ブレッスド・ディエゴ・カトリック教会)"。

とっても小さな、素朴な町の教会です。

2010_12_24_1940.jpg

私の所属教会でもあるので、先日12月24日に両親と一緒にクリスマス・イブのごミサに与ってきましたよ。

この日は夕方5時15分からクリスマス・キャロルが始まり、18時からごミサだったので、クリスマス・キャロルの間だけちょっと撮影:P

赤や緑などのクリスマス・カラーを基調としたお洋服で着飾った方達が多く、子供たちもかわいらしくドレスアップしてもらって教会に集まります:)

2010_12_24_1948.jpg

とっても上手というわけではないのですが...(苦笑)、小さい女の子からご年配の方まで次々と有名なクリスマス・ソングを披露してくれます♪

まだちょっと恥ずかしそうに歌をうたう思春期頃の女の子の様子や、まるでカラオケを楽しんでいるかのようにノリノリで歌うおじさまなど、歌の上手い下手に関係なく、楽しい気分になりますよ!

2010_12_24_1952.jpg

クリスマス・キャロルの途中では、小さなヨゼフ様とマリア様も登場し...。

2010_12_24_1955.jpg

びっくりしたことに、神父様もかなり気持よさそうに歌を披露されました:D

2010_12_24_1957.jpg

クリスマス・キャロルのあとは、クリスマス・イブのごミサが始まります。

信者の方はご自分が住んでいる地区の教会に通うものなので、教会によって信者さんの属性も変わるため、以前グアムのもう少しローカルな地区の教会のごミサに与る機会があったときは、英語とチャモロ語が半々。でも今回は比較的いろいろな国籍の方が住んでいるタモン地区で、普段教会に頻繁に通わない信者さんも集まることの多いクリスマスのごミサだったせいか、英語での歌ミサだったので知っているクリスマス・ミサ曲も多く、参加できている感があって嬉しかったです♪

ところで言語が何かに関わらず、神父様によってはお祈りの部分をあらかじめ決められたメロディーに載せて唱えることがあり、今回も神父様は歌ミサにされていらっしゃったのですが、この英語の歌ミサの雰囲気が、まるでブロードウェイのミュージカルの雰囲気にそっくりなのです!

今まで日本、フランス、イギリス(ニューヨークではゴスペルだったのでまた別)のごミサに与ったことがありますが、言語によって印象がぜんぜん違うんですよね。

歌詞(というかお祈りの文句)ありきでメロディーをつける場合、それぞれの言語が最も聞き取りやすいようにメロディーの抑揚や調子をつけて作曲していくものだと聞いたことがありましたが、おそらくあのブロードウェイ・ミュージカルにありそうなあの調子が、アメリカ英語を一番聞き取りやすくしてくれる音の進行だったりするんでしょうね。

ブロードウェイ・ミュージカルはアメリカ英語を基準にしてメロディーが作られ、そのメロディーに合わせて各言語に訳された歌詞がついていくと思うので、日本で日本語のブロードウェイ・ミュージカルを観ても、うんうん、これがブロードウェイよね、なんて思ったりしますが、その雰囲気にとっても歌ミサの感じが似ていてとても興味深いと思いました♪

2010_12_24_1964.jpg

ごミサが終わると神父様が教会の外で待っていらっしゃって、神父様と握手をしたり、ハグをしたり。また島を離れている親戚や幼なじみと久しぶりに再会するチャンスでもあるので、ごミサの後の教会の前はとってもにぎやか。

そんな人ごみの中、母も果敢に神父様に近づき、日本から来ました!とお伝えすると、お~!!とおっしゃって神父様が母にハグをしてキスをしてくださっていましたよ:)

信仰の場所なので、観光気分で行かれることはおすすめしませんが、それでも教会はすべての方に開かれている場所なので、興味のある方はふと足を止めてみられるのもいいかも知れないですね。

ちなみにごミサの最中の写真撮影は厳禁です。今回の写真はクリスマス・キャロルの時に撮影したものであることをお伝えしておきます。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。