グアム、タモン湾でも高波の恐怖

公開日 : 2011年01月04日
最終更新 :
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年明け早々1月2日にホテルの立ち並ぶタモン湾で7名の若者が高波にさらわれ、うちひとりは死亡。行方不明となっていたローカルの男の子の遺体も昨日収容され、ふたりの若者が死亡するという痛ましい事故が起こってしまいました...。

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1月2日(日)の夕方、数人のGeorge Washington High School Rowing Club(ジョージ・ワシントン高校ボートクラブ)のメンバーを含む6名を乗せたカヌーが高波によって転覆し、全員が海に投げ出され、それを救助しようとした別のひとりのカヤックも転覆し、合計7名のうち2名は死亡、5名は救助されるという事故が起こりました。

事故当日は日本からの寒冷前線による強風のために波が非常に高く、グアム北部と西部のリーフに面した地域には高波注意報が出されていました。

当日は時に4メートルを超える高波がありましたが、カヌーに乗っていた6名は救命胴衣をつけておらず、カヌーが転覆した際に3名は浅瀬に投げ出されたために自力で岸まで戻ることができましたが、残りの3名とカヤックに乗っていた1名はリーフの外の大洋に引きずり込まれ、3名は救助(うち1名は病院到着時には死亡)されましたが、1名が行方不明のまま。

海軍、グアム警察、消防署などの必死の捜索も虚しく、悪天候と夜の見通しの悪さもあり捜査は一時中断されましたが、事故から約18時間後の昨日お昼ごろに行方不明者の遺体が発見され、収容されました(地元紙『Pacific Daily News(パシフィック・デイリー・ニュース)』の記事より)。

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今回事故の起きたタモン湾はホテルが多く立ち並び、普段はとても波が穏やかで、水量が少ないときはリーフまでずっと歩いて行かれるほど(むしろリーフまでずっと膝くらいまでの水量しかないことも)。水量が多いときでもリーフに囲まれているので波が穏やかで安全な場所なのですが、台風や強風などのために高波注意報や警報が発令されることが時々あります。

グアムの海に慣れているローカルの、さらにボートクラブのメンバーの若者たちでさえこのような事故に遭ってしまうので、旅行でグアムにいらっしゃる方はくれぐれも注意なさってください(特に日曜日から今日まで時折雨が降るものの、お天気が悪いというほどではなかったので、お天気が悪くなくても要注意の場合もありますよ)。

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グアムのお天気を知りたいという方は、英語になってしまいますが『The National Weather Service(ザ・ナショナル・ウェザー・サービス』のサイトを見ると、注意報や警報が出ているときは赤字で表記されているので分かりやすいと思います。またTwitterをされていらっしゃる方は、地元紙『Pacific Daily News(パシフィック・デイリー・ニュース)』をフォローされていると、警報が出ているときは他のニュースなどと一緒にトピックとして案内されるので便利かもしれません。

ちなみに日曜日の高波は月曜日から少しずつ穏やかになってきているとはいうものの、それでも水曜日の午後までは非常に危険な状態、それ以降も今週終わり頃までは高波が続くということなのでくれぐれもお気をつけくださいね。

この記事の写真は今日の午後にHagatna(アガーニャ)の方で撮影したものですが、いつも穏やかな海にまだかなり高い波が出ていてとても驚きました。

タモン湾もかなり水量が増していてビーチがなくなってしまうほどなので、油断は禁物ですよ!

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