グアム・アート展で作品展示☆

公開日 : 2012年11月16日

最終更新 : 2012年11月16日

筆者 : 鶴賀奈穂乃

今回で5回目となった『Guam Art Exhibit （グアム・アート展）』、通称GAX（ギャックス）。

グアムでは現在美術館の建設が予定されていますが、今のところアートのためのギャラリーや美術館がほぼないに等しいのが実情。日本がバブルの頃はそれでも日本のツーリストの方たちがローカル・アーティストの作品をたくさん購入されたので、それなりにアート・シーンと言われるものが存在していたようなのですが、日本の経済の落ち込みと同時にグアムのアート市場も消滅の危機に陥ってしまい、アーティストたちの作品発表の場なども奪われてしまいました。

ところが近年、そんなグアムのアート・シーンをもう一度盛り上げようと立ち上がる方たちが現れ始め、この『Guam Art Exhibit（グアム・アート展）』もそこに大きく貢献するイベントのひとつ。

わたしも作品を展示させていただいているので、ぜひご紹介させてくださいね♪

今までも年に2回は『Guam Art Exhibit （グアム・アート展）』を開催できたら...と主催者の方が常々おっしゃっていらっしゃいましたが、なかなか会場の手配などテンポラリーのギャラリーをオープンするのは大変で、これまでは年に1回のペースで開かれていました。ところが今年は5月にご紹介させていただいたGAX IVに引き続き、今回で2回目の開催となりました。

主催者の方たちは今までも本当にできるだけいいギャラリー環境を提供するために努力してくださっていましたが、それでもこれまでは週末を挟んだ4日間だけの開催だったりしていました。

ところが今回はなんと2週間と開催期間が一気に延長され、エントランスも装いも新たにギャラリーらしくなりました♪

伝統的なものからコンテンポラリー・アートまで、垣根を超えて慣習に捕らわれないユニークな発想を通じてローカル・アートが発展するコミュニティを育て、ローカル・アーティストが安心できる環境で集まり、作品を共有することでお互いに刺激し合い、さらに高めあえる場を提供することが『Guam Art Exhibit （グアム・アート展）』のミッション。

『Guam Art Exhibit （グアム・アート展）』は未発表の作品のみを展示することができるため、9月頃に突然今年2回目の展覧会のお話をいただいてアーティストは皆あたふたしたのではないかと思います。

そのためか今回は前回に比べて少し作品数が少なく、前々回のGAX IIIが開催された小さめの会場に場所を戻しましたが、その代わり2週間の開催期間と、作品作りの体力のあるアーティストが集結。内容は今までよりもずっとグレード・アップしたような気がします。

また展示方法も今まではアーティストが先着順に場所を取るようなところがありましたが、今回は予め作品の写真とサイズなどを主催者の方にお伝えし、主催者側で全体のバランスを見て展示場所を決定。それに合わせてライティングの向きなども調整していらっしゃり、ようやくグアムにもそのような場所ができつつあるのだと感じました。

ちなみに私は今回のGAX Vが開催されることを知らされた時はつわりの真っ最中で、とても作品を新たに作る体力がなく、『Nahono Tsuruga PHOTOGRAPHY』として今年7月に撮影させていただいた4歳の女の子の作品1点のみ展示させていただくことになりましたが、こちらは先日『神奈川県美術展2012』で入選した作品でもあるので、よろしければぜひご覧下さいね。