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イギリス/ギルフォード特派員ブログ 吉村 星那

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2017年6月 9日

ウェリントン公爵の住んだ屋敷・アプスリーハウス/イングリッシュ・ヘリテッジを巡る②


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ウェリントン公爵の住んだ屋敷・アプスリーハウス/イングリッシュ・ヘリテッジを巡る②

こんにちは! ギルフォード特派員の吉村です。今日はイングリッシュ・ヘリテッジのなかから、アプスリーハウスについて書こうと思います。


DSCN9692.JPG








◆アプスリーハウス 概要◆

「ロンドン一番地(Number 1, London)」ともあだ名されるアプスリーハウス。これは昔、ロンドン中心部に行くための有料通行ゲートがこの屋敷の向かいだったことに由来するそう(イングリッシュ・ヘリテッジ公式サイト、アプスリーハウスHistoryのページより )ですが、その通り、ロンドン中心部のハイド・パーク・コーナーに位置しています。


ハイド・パークといえば「水晶宮(クリスタル・パレス)」で有名な場所。それから「ハイド・パーク・コーナー」はジョージ6世の死去を伝える暗号として使われたことでも知られていますね! 下はハイド・パーク・コーナーの写真。


DSCN9700.JPG


「アプスリーハウス」は、そんな大きな道路に面して立っているお屋敷です(上の写真では右のほう、木の後ろに隠れてしまっていますが......)。もともとは1770年代に、アプスリー卿のために作られた屋敷だったそうです(イギリスの有名な建築家、ロバート・アダムによるデザイン)が、1817年に購入し、改装したのがウェリントン公爵(参考:Historyのページ )。日本の高校の世界史の授業ではあまり大きく取り上げられませんが、ワーテルローの戦いでナポレオンを破ったことで有名な人物です。


DSCN9697.JPG


ついで、アプスリーハウスからは少し離れた場所になりますが、ロンドンの「王立取引所(Royal Exchange)」前の馬に乗った像は、ウェリントン公爵の像だそうです。


◆アプスリーハウス、見どころ◆

堂々とした外見のアプスリーハウスですが、そんなファサードだけでなく、中にも見どころはたくさんあります。


DSCN9695.JPG


こちらは入り口にある案内版。青い案内板の上に写真が載っていますが、これはなかの部屋のひとつです。豪華に装飾されているのが窺えるはずです。

......じつはアプスリーハウスのなかは写真撮影が禁止になっています。なかの様子を写真で伝えることができないのですが、(公式ページ で雰囲気が掴めるかもしれません)、ここではアプスリーハウスの魅力・見どころを紹介していきたいと思います。


① 音声ガイド
ここの音声ガイドはとても親切で、楽しいです。タッチパネルになっていて、音声だけでなくビジュアルでも学ぶことができます。部屋ごとにページがわかれていて、そのページごとに「部屋の概要」「専門家の話」「××について」等項目別になっているので、自分のペースで気になるところだけ聞くことができます。
残念ながら日本語は無いのですが、英語もゆっくりめではっきりとした発音で解説してもらえます。
この音声ガイドが入館料に含まれているのも魅力的ですね。


② ナポレオンの像
なんと屋敷のなかに、ナポレオンの大理石全身像が置いてあります。これがとても大きい。人ふたりぶんほどの高さはあったかと思います。作られたのはイタリアのローマ、1806年のことで、アントニオ・カノーヴァ(Antonio Canova)の作品だそうです。1811年にパリに到着しますが、そのあまりに理想化された姿('too athletic')に、ナポレオン自身も公衆の前に飾るのを許可しなかったとか。ワーテルローの戦いのあと、イギリス政府に購入され、ウェリントン公に贈られたそう。(参考:Collectionのページ )

こんなところで堂々と立っているナポレオンの姿を見るのは、ちょっと不思議な気持ちです。


③ ウォータールー・ギャラリー
ワーテルロー(Waterloo)の英語読みで、ウォータールー・ギャラリーと呼ばれる部屋。この部屋ではワーテルローの戦いでの勝利を記念する晩餐会が、1830年から毎年行われているのだそう。上の案内板の写真の部屋がこの部屋です。金色を取り入れた豪華な飾り付けに、壁一面の絵画。見ごたえがあります。

私が先月末に訪問したときには、部屋の中央、長い机が置かれ、机上には食器も並び、晩餐のスタイルになっていました。The Guardian によるとその食器は、ワーテルローの戦い(1815)でのウェリントン公爵の勝利に対しプロイセン王フリードリヒ=ヴィルヘルム3世から贈られたものだそうですが、それが1817年のこと。今年、200年となるのを機に、その豪華な食器たちが、4月1日から公開されているそうです。


④ 銀の机上装飾(センターピース)
ウォータールー・ギャラリーとは別の部屋、晩餐室の長いテーブルの中央を横一直線に、銀でできた装飾が置かれています。1816年にポルトガルから贈られたもの。ポルトガルで行われた半島戦争(Peninsular War, 1807-1814)で、ウェリントン公がフランス相手に勝利を収めたその背景にあるそうです。銀の装飾、なんとパーツは1000にもなるとか。150人の職人で4年をかけて制作されたそうです。やっぱりその壮大さに目を惹かれます。
それから、この飾りのある部屋に使用人用の隠し扉があって、直接確認することはできないのですが、音声ガイドの画面で見ることができます。とても興味深いです。


DSCN9714.JPG


魅力的なところは他にもたくさんありますが、あまり文字ばかり並んでいてもわかり辛いですね(汗)。建築が好きな方、豪華なお屋敷に興味のある方、ウェリントン公のことを知りたい方にはお薦めの場所です。ロンドン訪問の際にはぜひ行ってみてくださいね。見学所要時間は1時間半から2時間というところです。


―――――

アプスリーハウス情報(2017-2018)


【開館日】
4月1日~10月31日:水、木、金、土、日
11月1日~3月29日:土、日
*8月28日は月曜ですが、祝日のため開館となるようです。
*12月24日~26日は閉館です。


【開館時間】
4月1日~10月31日:11:00-17:00
11月1日~3月29日:10:00-16:00


【入館料】
大人:£9.3
子供(5-15):£5.6
学生・シニア:£8.4
家族(大人2、子供3)£24.2


【場所】
149 Piccadilly, Hyde Park Corner, London, W1J 7NT


*上記の情報はぜひ公式サイトのほうでもご確認ください。


【公式サイト】
http://www.english-heritage.org.uk/visit/places/apsley-house/
(イングリッシュ・ヘリテッジ内の「アプスリーハウス」のページ)

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      吉村 星那
      イギリスに憧れて、日本の高校卒業後の2015年9月よりイギリスの大学に進学。それ以前は留学経験など一切なく、慣れない英語と格闘しながら日々の生活を送っているところです。興味のあることは観光で、大学でもHospitality & Tourismを専攻。そのためこちらのブログでは、イギリスでの観光情報や日々の生活を中心に、新しい発見や気づきも含めてお伝えしていきたいなと思っています! DISQUS ID @disqus_KSBIaTBAwG

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