ニュージーランド入国後、2週間の強制隔離体験

公開日 : 2020年11月11日
最終更新 :

現在ニュージーランドに入国できるのは永住権や必要なヴィザを持っている人に限られています。
また入国後は全員、政府の指定するホテルでの2週間隔離が義務付けられています。
このManaged Isolationについてはこちら から。


私が入国した時はまだありませんでしたが、
現在入国する場合、このウェブサイトからバウチャーを申請し、隔離ホテルを確保してからでないと入国できません。
申請するにはフライト情報が必要です。


クリスマスシーズンは特に混みあい、希望の日にバウチャーがないこともあるようです。
入国することが決まったら、早めにバウチャーを確保してください。


以下は私が入国した際の体験レポートです。

ニュージーランド航空で朝、オークランド空港に到着。
乗客は50人くらい。
離陸後には席を変えることもできますが、
コンタクトトレーシングのため、元の席番号と移動後の席番号をクルーに伝えます。
機内では食事の時以外は全員マスク着用。
緊急で酸素マスクをつける時は外してもいいというアナウンスが入りました。
フライト中も数回、マスク交換で新しいマスクを配り、使ったマスクは専用のごみ袋に入れて捨てました。
到着後はミリタリーが飛行機に乗ってきて、その後の説明をしていました。
隔離施設は5都市、32施設あり、この時はじめて、どのホテルで隔離をすることになるのか知らされます。
原則として同じフライトの人は同じホテルと決まっており、ホテル変更はできません。
(ホテルの部屋数の関係上、施設が分かれるケースもたまにあるとか)

空港は怖いくらい静か。
荷物を受け取り、到着ロビーに出るとスタッフが出迎えてくれます。
カウンターで名前を告げ、バスで食べるクッキーや水を受け取り、バスへ。

この便の乗客は全員ロトルアのSudima Hotelで隔離するため、
バスへ乗り込み約3時間。
途中のトイレ休憩では、1人ずつバスから降りて、トイレを利用。
かなり時間がかかりました。
バスの中でも飲食する以外はマスク着用。

ホテルの入口はフェンスで囲まれ、
関係者以外は中に入ることはできません。
逃げ出さないように、軍隊やガードに見張られています、、、
(実際逃げ出したケースもあるとニュースで読みました)
ナースから質問を受け、必要事項を記入し、やっと部屋へ。

ホテルの宿泊費は自己負担で1人NZ3100。
ルームシェアの場合や、免除されるケースもあり、
詳しくはこの チャートから調べることができます。
ホテルによって規則が違うようですが、
このホテルではゴミ出しのために廊下に出ることはでき、
また時間帯関係なく、駐車場で歩くことはできました。
部屋から外に出る時、また部屋のドアを開けて人と接触する時は
マスク着用します。

隔離期間中、部屋に掃除の人が入ることはできないので
部屋の掃除は自分でします。
シーツの取り換えは週に1回、洗濯物は週に2回。
掃除機はリクエストをしたら借りられるようです。

こういう時こそ楽しみを見つけなければ!
とトイレアートをしてみたり。

ウェルカムパックにはMI中の注意事項やウェルビーイングについて。
毎朝ナースによる検温があり、
3日目と12日目にはPCR検査があります。

娘にはロトルア市からと教育局からのケアパッケージが届きました。
教科書や本、日記帳やスティッカーなどティーンエイジャー向けのもの。

朝ごはんは午前8時前後、ランチは午後1時前後、ディナーは午後7時前後に運ばれます。
接触しないように、茶袋に入って、部屋の前に置いてあります。
ワインは1日1本まで、ビールは3本までルームサービスでオーダーすることができます。
フードデリバリーやスーパーのデリバリーもできますが、アルコールは没収され
チェックアウトの時に返してもらえます。
精神状態が不安定な人もいるので、アルコールの摂取量を把握しておきたいとのこと。


毎食、普通食とベジタリアンから選べます。
そのほかアレルギーなどがある場合は相談できるとのこと。
メニューはその時によって、前日配られたり、配られなかったり。
退屈しないようにSudokuやWord puzzleも茶袋に入っていることも。
水はミネラルウォーターが毎日配られ、コーヒーや紅茶はなくなったらフロントに電話して持ってきてもらいます。

滞在中スーパーに2回デリバリーをオーダーしました。
さりげないメモにほっこり。

ホテルスタッフもナースも軍隊もみんな親切で、
自由がないこと以外は快適な滞在でした。
FBの情報交換の場 が事前の情報を収集するのに
とても役に立ちました。

筆者

香港特派員

りんみゆき

香港在住26年のライター/通訳です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。