春のごちそう、白アスパラガス

公開日 : 2011年05月27日
最終更新 :

はじめまして。北ドイツのハノーファーに住む、田口理穂と申します。

どうぞ、末永くお見知りおきを・・・・。

ロンドンより緯度の高いハノーファーは、夏至が近づくにつれ一段と日が長くなり、

とても気持ちのいい季節です。そしてこの時期欠かせないのが、白アスパラガス。

ドイツ人のこだわりをご紹介します。

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朝市で山積となっているアスパラガス

アスパラガスというと、ドイツでは白を指します。太くてぽってりとし、真っ白なのが一番人気。

切り口を押し、水分が出てくれば新鮮な証拠です。ドイツ人は白アスパラガスが大好き。

この時期しか食べられないとあって、こぞって買い求めます。

最近は緑のアスパラガスもちらほら見かけるようになりましたが、

まだまだ影が薄く、白にはまったくかないません。

白アスパラガスは、土壌をビニールで覆い、光にさらさないよう育てます。

日に当たると赤紫に変色し、味は変わらないけれど、値段が落ちます。

地中で育つため、収穫には腰をかがめて一本一本丁寧に掘り起こさなければなりません。

手間がかかる重労働なので、外国からの出稼ぎ労働者がかり出されるほどです。

食べ方はいたって簡単。皮が厚いのでしっかりむき、塩と多めの砂糖を入れてゆでます。

ジャガイモを添え、オランダ風ソースか溶かしバターをかけていただくのが定番。

肉やハム、または魚をつけることもありますが、あくまでメインは白アスパラガス。

しゃきしゃき、かつとろけそうな感触を楽しむのが、ごちそうです。

ピュレ状にしてスープにしたり、冷やしてサラダにすることもあります。

繊維質が多く味が淡白なので、さっぱりしています。

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ジャガイモとサーモンを添えて

デパートでは白アスパラガス専用のゆで鍋やザルが売られています。

普通の大きな鍋で十分では素人は思いますが、通にはアスパラがすっぽりおさまる縦長の鍋がいいらしい。

根元の固いところから時間差でゆでることができ、折れる心配もありません。

専用ザルは縦長で、網目が荒いためすばやく水切りできる。

ゆであがってから水分でふやけてしまわないよう底部が二重構造になっている大皿や、

アスパラガスの量が一目でわかるガラス製容器、専用ソースパンも用意されています。

アスパラガスをモチーフにした紙ナプキンやテーブルクロスもあり、にぎやかです。

土曜日に朝市で知り合いのドイツ人に会ったら、夫婦二人で週末用にと5キロ購入していました。

うーん、二人で5キロか。飽きないのだろうか。私は一食500gで十分です。

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