売春についてのアート「バーコード」

公開日 : 2012年09月29日
最終更新 :

10月7日まで、売春をテーマにした展示「バーコード」がハノーファー歴史博物館で開かれています。商品に貼る蛍光色の値札でオブジェを包み、物の価値について問いかけています。

ドイツでは2002年にいわゆる売春法が制定され、売春もひとつの職業として法的に認められるようになりました。しかし差別や偏見は根強く、社会的に受け入れられているとはいえません。今回の展示は法制定10年をきっかけに、売春婦の地位向上を目指し、売春について考えるきっかけにしてもらいたいとアーティストたちが始めました。実際に売春を職業とする女性たちが午後数時間博物館におり、訪れた人と話をするなど、話題を呼んでいます。

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写真は、9月9日のオープニング式典。300人以上が訪れ、関心の高さがうかがえます。警察によると、ハノーファーでは約2000人の男女が売春をしており、3分の2は外国人だといいます。博物館での展示に参加しているタリアは、2年前自らこの仕事を選びました。普通の自営業と同じように、自分で宣伝して仕事を取り、税金を払っています。「時間限定の恋人」と自称し、自立した女性の雰囲気を漂わせています。

今回の展示について、発案者のアーティストであるケースティン・シュルツは「芸術は注目され、価値があるとされるけれど、報酬は少ない。売春はお金になるけど、人から認められない。もしこの二つを交換したらどうなる?」と問いかけています。

ハノーファー歴史博物館は入場料は大人5ユーロ、12歳以上の子どもは4ユーロ。金曜日は無料。

住所 Pferdestraße 6 30159 Hannover  電話 0511 168-43052

同博物館についてのサイト http://www.hannover.de/Kultur-Freizeit/Museen-und-Ausstellungen/Museen2/Historisches-Museum-Hannover

また、この展示についてプンタ(PUNTA)というニュースマガジンでもご紹介しました。ご覧いただければ幸いです。http://punta.jp/archives/8001

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