世界一の射撃祭

公開日 : 2013年07月01日
最終更新 :

6月30日に狩りのお祭りである射撃祭(Schützenfest)が開かれました。射撃祭は全国各地で開かれていますが、実はハノーファーの射撃祭は世界一。地味なハノーファーにも、世界に誇る観光名物があるのですよ。周辺の射撃グループや消防団、友好団体、企業など約180ものグループ1万2千人が10キロの道のりを行進し、過去最高の25万人の人出でにぎわいました。

パレードは市庁舎前でお披露目してから、オペラハウス、駅前、旧市街を抜けて射撃広場(Schützenpltaz)に向かいました。射撃広場といっても、実際に射撃が行われているわけではなく、移動遊園地になっています。

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もともと射撃祭は、狩猟が盛んだった時代に射撃の技を競うものでした。今でもその名残で各地にグループが残っており、伝統風俗を引き継いでいます。うちの近所でも当日朝、急に行進曲が聞こえてきたと思ったら、正装をした人たちが50人ぐらい、楽団とともに列を組んで出かけるところでした。ぴしりと背筋を伸ばした後姿に、気合いがみなぎっていました。

行進中、参加者たちは何をしているのかというと、基本的にただ歩いているだけ。小さな花束を持ったり、見物の人たちに手を振りながら歩いている人もいます。緑の上着にたくさんバッジをつけて歩いている姿は堂々としていて、見ていて気持ちがいい。音楽団による生演奏が軽快で、太鼓がお腹に響きます。三つ編みのカツラをつけて踊る少女たちや、先頭を歩く大役にはにかむ少年がいました。太っていても、やせてても、年をとっていても、ベビーカーや車椅子に乗っていたっていいのです。老若男女、みんなのお祭りなのだから。なぜかソーセージやバナナを配っているグループもありました。

移動遊園地は7月7日までひらかれています。ジェットコースターやお化け屋敷、空中ブランコなどお約束の乗り物がいっぱい。金曜日の夜は22時45分から打ち上げ花火があります。通常14時から夜中まで開いていますが、最終日の7日は11時よりジャズミュージックでスタート。ドイツ人の大好きな移動遊園地は少しミーハーですが、日本のお祭りの屋台とつながるものがあり、ちらりと懐かしさを覚えます。

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