世界最大の教室「アイディアエキスポ」

公開日 : 2013年08月28日
最終更新 :

8月24日から9月1日まで、エキスポ会場にて「アイディアエキスポ」が開かれています。科学技術に興味を持ってもらおうと、子どもや若者を対象にしたイベント。しかし、本格的で、ものすごく充実しているのです。入場無料で、全国各地から学校行事の一環として子どもたちがやってきます。8万平米の敷地に、200の企業や大学、研究所、学校サークルなどが参加。550ものさまざまな実験や展示をしています。

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「アイディア捕獲(Ideefang)」では、学校の子どもたちが「世界をよくするため」に考えたアイディア100の中から25を選んで展示しています。例えば古くなった食料を捨てないで活用するにはどうすればいいのか。ボールを実際に遠くに投げることなくその強さや角度による飛行距離を算出できないか、などユニークなアイディアがいっぱいです。

また電気自動車をはじめ、電動ねじ回しのエンジンを利用した自転車や、1リットルの燃料で100km走る車が展示されています。2,4メートルのロボットも迫力満点。自分で実験したり、工具を使って工作したり、体験型なのが素晴らしい。ペットボトルはどういう素材からできているのか。マニキュアを手作りしたり、カカオの実をつぶしてホットチョコレートをつくるコーナーもあります。私の母校のハノーファー大学も出展。ニーダーザクセン州と姉妹提携している徳島県も小水力発電について展示しています。

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この催しの予算は1200万ユーロ(約15億円)で、ニーダーザクセン州が250万ユーロ、EUが200万ユーロ、残りは経済界からの寄付によるものです。

前回、開かれたときは31万人が訪れ、4割は他州からでした。ハノーファー市内の子どもたちは交通費も無料となり、郊外の子どもたちにはひとりあたり3ユーロの交通費の補助を出しています。

ドイツでは技術系の専門家不足が心配されており、子どもたちの理系離れが危惧されています。それを克服するには、このようなイベントがもってこいというわけ。楽しみながら機械は技術に興味がわくよう工夫されており、これをきっかけに理系の道を選ぶ子もいるでしょう。特に女の子に興味をもってもらうよう力を入れています。ちなみにライブミュージックやショーも無料で、大人も十分楽しめます。

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