ドイツ初、パッシブハウスのスーパー

公開日 : 2013年10月27日
最終更新 :

ハノーファー市の南西区に、ヨーロッパ最大のゼロエミッション住宅地「ゼロ・エ・パークzero:e park」があります。そこにあるドイツでパッシブハウスのスーパー第一号である「レーべRewe」をご紹介します。

レーべは全国チェーンのスーパーですが、産地や栽培方法を大事にし、持続可能なスーパーを目指して尽力してきました。上述のスーパーはパッシブハウス研究所により、パッシブハウスとして正式に認定。ドイツのスーパーマーケットとして初めてです。

通常のスーパーでは、エネルギー消費の6割が冷蔵や冷凍、電灯に2割が消費されており、住宅と違うためパッシブハウスをどのように実現するか試行錯誤が必要でした。

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スーパーは広さ1300平米で、食料品や日用品を販売しています。冷却のさいに蒸発する冷却剤は熱交換のさいに濃縮され再び液体となります。このさいに発生する熱は入り口やレジなどに送られ、暖房となります。外気がマイナス7度までは他の暖房はいらないというのですから驚き。ハムやチーズの棚は3重ガラスの扉をつけています。野菜売り場では水蒸気を風で送っており、クーラーより省エネで十分冷却効果があります。

電灯は主にLEDをを使用し、1平米当たりの灯りは平均12,5Wとなっています。けれどすべての場所でLEDを使っているわけではありません。LEDは赤外線をカットしているため肉が赤く見えず売り上げに影響するとか。直射日光は生鮮食品には大敵のため、入り口とレジ周辺でのみ天井からの天然光を取り入れています。3時間ごとに天気予報を予測し、それを室内や冷蔵室の温度管理に利用しています。既存のスーパーよりエネルギーを3割削減を実現しました。

概観と内壁は木材を使っており、必要な電力は再生可能エネルギーを購入しています。何よりお客さんはパッシブハウスだとは気が付きません。居心地のよいスーパーとして楽しく買い物できます。

スーパーREWEの住所Auf dem Sohlorte 1, 30457 Hannover。月曜日から土曜日まで7時から22時までオープン。

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