イースター
ドイツのイースター
ドイツでは4/18(金)~4/21(月)がイースター4連休でした。
イースターはクリスマスに次いでキリスト教徒にとって重要だと言われる行事の一つ。
キリストが十字架にかけられて亡くなった3日後に再びよみがえったことを祝う日(復活祭)です。
イースターは、ゲルマン神話の春の女神「エオストレ(Eostre)」の名前に由来していて、
英語ではイースター(Easter)、ドイツ語ではオースターン(Ostern)と呼ばれています。
ドイツでのイースターは、キリスト教の復活祭と、ゲルマン民族に古くから伝わる「春の訪れを祝う祭り」
という民衆的行事の二つが統合されたものになっています。寒さの厳しい暗い冬から、草木が芽吹き動物たちが繁殖する春へと移り変わる様が、十字架で処刑された後に復活したとされるイエス・キリストのイメージと重なり、キリスト教の布教の際に、意味を変え、普及したようです。
日程は毎年異なり、春分の日以降最初の満月後の日曜日と決められています。
ドイツではイースター日曜を挟んだ金曜~月曜までが必ず連休になり、多くの人々が家族で集まり食事をします。
学校は2週間の休みになるため、子供のいる家庭のお父さんお母さんは職場で優先的に休みがも取れ、家族旅行に行ったりします。
※この季節にドイツにご旅行される方!!
金曜・日曜・月曜にはほとんどのお店が閉まっていてショッピングはできません。ご注意を!
ちなみに、ドイツでは冬の終わりが近づくと、2月後半くらいからイースターを待ちきれず
街はどこも彩り鮮やかになり、卵や可愛いウサギのグッズで溢れます。
卵は新しい命またはキリスト復活の象徴、ウサギは繁栄や多産の象徴です。
私のイースター2014
金曜午後:街の協会にて「マタイ受難曲」のコンサート観賞
バッハ作曲でキリストの受難を題材とした、ドイツ人が好んでイースターに聴く曲。
見慣れない歴史的楽器を用いたオーケストラの奏でる音楽と、子供から大人までのコーラスやソロは圧巻でした。
金曜夜:義両親宅で白アスパラガス料理を食べる。
白アスパラガスは春の象徴料理。ドイツ人は毎年このシーズンを心待ちにしています。
アスパラや添えてあるジャガイモには、オランデーズソース(卵黄×バター)または溶かしバターをかけ、
私の義実家では、ふわふわ卵や生ハム、サーモンと一緒に食べます。
日曜:義叔母の家で家族集合
遅めの朝食(ネギのスープ)から始まり、アップルケーキ&コーヒータイム、ティータイム、夕食(チキンの赤ワイン煮)と・・・・家族で8時間以上過ごしました。
な、、、長い...!!!
毎回食器を変えて振舞われた美味しい料理は、見るも食べるも素敵なおもてなしでした。
イースターファイヤー
イースター日曜の夜、悪霊を払うという意味でドイツの至る所で地元の人が高く積み上げた薪で、焚火が行われます。広大な敷地がないと危険ですので、もしかすると大都市ではあまり見られないかもしれません。
これは、キリストの復活を祝う習慣ではなく、ゲルマン文化に由来するもので、英語圏のイースターにはない習慣です。また、薪のてっぺんに、魔女の人形がついている地域もあるようです。
日本で悪霊と言えば幽霊を想像しますが、こちらでは人々が怖がるもの=魔女のようで文化の違いを感じますね。
日本でも今では商業目的にイースターの文化が少し流れ込んでいますが、
以上が、本場ドイツのイースターでした。
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