ハノイの大雨は激しい。無理せず雨宿りをキメるが吉！
6月に入り7月も近くなると
体感気温40度を超す日もある、
カンカンに晴れた暑い日や、
一方で雨の多いシーズンに。
静かなシトシト雨や
重くうす暗い曇天
そんな日ばかりでない
突如やって来るハノイの雷雨は、
数分の通り雨で終わるような可愛いものではなく、
天気の急変後に荒れに荒れ、
嵐のような空模様が2時間近く続くことも。
雷、突風、土砂降りの雨。
時間も様々に、まさにゲリラ。
なので、こんな空模様になったら要注意です。
雲行きがおかしくなったら観光を急がず、
安全そうなカフェに居座り、
ゲリラ豪雨を上手に逃すのが吉です。
昨年の今頃のシーズン、
ひたすらハノイ散策に明け暮れて
日々足が棒になるまで街歩きを楽しんでいました。
しかし、そんなある日、
ふと空が暗くなったと思いきや、
不気味な風がザワザワと街中に吹き始め、
あれよあれよ雨が降り出して、
ザーーーーーーーーーーッ！！！！！！！！！！！
、と突然のドシャブリ
それはひどい豪雨に見舞われました。
"バケツをひっくりかえす"なんてものじゃなく
天と地上が一直線につながれて、
川の濁流が真っすぐ落ちて来るかのような凄さ！
突然の暴風雨
まさに嵐です。
とたんに景色は一変し、
プラスチックの桶やらなにやらが吹き飛ぶ、
電線は踊り狂う、
みんな一体どこへ逃げ込んだのか、
通りにはあっという間に人がいなくなりました。
初めての豪雨に私はすっかり気が動転！
右往左往、
逃げ惑うように "場所"を求めて路地に駆け込み
一軒の小さな店に飛び込みました。
それは下町の小さなホアクアザム屋さんで、
小さなおばあさんが切り盛りをしていました。
"服着てシャワーを浴びたの？"
というくらいズブ濡れになった私を見ても
おばあさんは動じることなく、
ゆっくり立ち上がると席をすすめ
「１個？」
と、指で聞くので、私も
「1個」
と答えました。
すると出てきたのがこれです。
いちご、アボカド、マンゴー、ザクロ、
そしてジャックフルーツ
たくさんのトロピカルフルーツにクラッシュアイス。
そこにたっぷりの練乳がかかった、
ベトナムのかき氷 Hoa quả dầm （ホアクアザム）でした。
"まぜまぜフルーツ"という意味のとおり
目いっぱいフルーツが詰め込まれた冷たいスイーツです。
生まれて初めてアボカドを練乳で食べましたが、
トロピカルフルーツとの相性がよく美味でした。
いわゆる下町のローカル店なのでドアはなく、
壁と天井があるだけの半オープンエアー。
なので店内から外の雨が見え、
音がザーザー聞こえてきます。
それでもコンクリートの厚い壁に守られ
何食わぬ顔でフルーツを剥き続けるおばあさんの姿にも安堵し
どうにか気分を落ち着かせて過ごすことができました。
いつやむのかさっぱりわからない雨でしたが、
いつまでいても追い出されず、
エアコンがないおかげで持参のタオルで軽く拭けば
濡れた服でも風邪をひかず、
しかしフリーWi-Fiじゃないのでスマホはいじれず
雨の音、
雷鳴、
ただそれだけを聞いて
ひたすら路地を眺めて過ごしました。
やがて、雨足が落ち着いたタイミングで店を出て、
タクシーを拾って帰ったのを覚えていますが、
この日はあれこれガイドブックで調べておいた
行きたい店に結局行かれずに終わったものの、
不思議なほど印象深い一日となりました。
雨が降ったら室内で。
ハノイの豪雨を甘く見てはいけません。
遠出や街歩きは潔くあきらめて、
おいしいものでも食べましょう。
旅で何かを見逃したら、
"いつかまたここにくることができる"
それが、私の信じるおまじないです。
また来るから大丈夫。
そう、心で呟けば旅もゆとりが生まれるかもしれません。
ホテルの一室で過ごしても
カフェで時間をつぶすのも
雨を眺めるだけでも、どれもハノイ。
どうぞ安全におおらかにハノイをお愉しみください。
★ハノイブログは毎週月曜更新★
スッキリと晴れた日の夜は幸せです。
ハノイ一高いビル、ロッテ・センターからの眺め。
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