【番外イギリス・バース編】バースで愉しむショッピング。素敵な本と雑貨を探して
ベトナム・ハノイ特派員ブログですが番外でイギリス編をお送りしています
私がバースを好きな理由は、街のコンパクトさにあります。
ロンドンであれば、素敵な洋服屋さんも、本屋さんも、雑貨店もたくさんありますが、エリアが広いため、お気に入りの店を巡るには地下鉄で移動、更に歩くなど、時間も労力もかかります。しかしバースは、コンパクトな街の中心部にすべてが集まる効率の良い買い物ができ便利です。
人気ファストファッション系アパレルがほぼ揃う一方、オーセンティックな衣類を扱うお店もあります。また古い街ならではの書店や雑貨店も豊富です。スーパーマーケットは「ウェイトローズ」、「M&S」など、イギリスの2大有名スーパーが中心部にあるため日常生活も困ることがありません。
よほど特別なものを欲しがらない限り、ロンドンはそれほど必要のないバース生活。美しいカントリーサイドに在りながら、洗練された生活が便利に送れる豊かさこそ、住人がバースを誇りに思う大きな理由だと思います。
今日はそんなバースの街にある素敵なお店をご紹介します。
Topping and Company Booksellers
バース中心部の北、The Paragon streetにある本屋さんです。小さな入口ですが、ドアを開けると奥に広く長く続く棚に、びっしりと本が並びます。
いかにも"イギリスの本屋さん"、そんな素朴で温かな趣の店内では、ゆっくりと本選びに集中できます。もちろん、探し物はスタッフに相談することができます。
店内には小さなテーブルが所々に置かれていて、興味のある本を数冊取り出してテーブルに着きます。イスに座って目を通しながら買うべき本を選んでいると
「コーヒーはいかがですか?」
と、声をかけてくれることも。
淹れてくださったコーヒーをいただきながら、ゆっくりと本選びができるのもお気に入りの理由です。
この書店ではカズオ・イシグロのサイン本との出会いがありました。6~7年前になりますが、「The remains of the day」ほか、5作品のサイン本がずらりと書棚に並び、迷わずすべてを購入しました。当時、バースでは毎年Literature Festival(文学フェス)が催され、人気作家が招待されてはレクチャーを行っていました。カズオ・イシグロ氏は大変な人気で、チケットはすぐに完売。私は聴講する機会に恵まれませんでしたが、このお店のおかげで、運よく直筆サイン本を手に入れることができました。今でも原作者のサイン本を置いていることもあるので、お気に入りの作家の本はチェックしてみてください。サイン本が見つかるとラッキーですね。
「Topping and Company Booksellers」は、ケンブリッジとセント・アンドリュース(スコットランド)にもあります。ぜひ、本好きの方はお立ち寄りください。
☆Information☆
https://www.toppingbooks.co.uk/
Rossiters of Bath
Broad streetにある雑貨屋さんです。食器やキッチングッズ、インテリア、ギフト用品などが揃います。イギリスで人気のEmma BridgewaterやBurleighなど、日常使いによいハイセンスな食器も充実していますよ。
お洒落で小さなトングなど、ちょっとした物なのにとても便利なテーブル小物も豊富です。ティータオルと呼ばれるフキンやエプロンなども、お洒落なものが見つかります。
今の季節はイースターの準備でディスプレイもにぎやか。卵やうさぎの飾りなど、家を彩る愛らしい雑貨も注目です。この店があるBroad streetは日本で人気のキャス・キッドソンのショップもあるので、可愛い雑貨探しに散策を愉しんでみてください。
☆Information☆
http://www.rossitersofbath.com/
Kitchens Cookshop
ハイストリートそばにあるキッチン用品専門店です。私の友人は料理好きが多かったため、このお店は定番コースとして、皆で足しげく通いました。
イギリス人=料理好き、というイメージがあまりない人もいるかもしれませんが、私の友人は料理やケーキを焼くのが上手な人ばかりでした。なんと男性もとっても料理上手。友人の夫たちが作ったクリスマス・フルディナーや、手作りワッフルのサンデーブランチなど、とても美味しい食事の数々をご馳走になりました。
イギリスが"マズい"なんて嘘です。美味しい料理はロンドンの一流店じゃなくちゃ無理ですか?いえいえ。カントリーサイドや、家庭の中に潜んで、めったに教えたくないのがイギリス人、というところでしょうか。
おかげでイギリス家庭料理を直接教えていただく機会が多くあり、その時習った料理は今でも作り続けています。しかしイギリス料理は、独特な形をした容器や器具を使って作る物も多いので、イギリスに来るたびにこの店に立ち寄り、典型的なイギリス料理のための道具を買って帰るのが楽しみです。
今回はこのホーローのパイ皿を買いました。おしゃれでもなんでもありませんが、独特の深さと形は、シェパーズパイやフィッシュパイを焼くのにベストです。もちろん日本にある道具で代用できますが、"いかにもイギリス""的な道具は作る際に心も踊ります。
その他、薄型二層でセットになったビクトリア・ケーキ専用型、ミンス・パイやヨークシャプディングのための、小さな浅いタルト型。ラム肉料理に合うミント・ソースを作る際、ハーブを瞬時に細かく刻む専用カッターなど、珍しいものが見つかります。カップケーキやマフィン用のペーパーケースもカラフルでかわいいものがたくさんあるので、お菓子作りが好きな方は、ROSSITERSと合わせて、このお店をはしごすることをお勧めします!
料理に関心がない方でも、お弁当箱など「食」にまつわるアイテムが揃います。"イギリスっぽい何か"を探して、ぜひ、立ち寄ってみてください。
☆Information☆
https://www.kitchenscookshop.co.uk/
Tea House Emporium
バースアビー(大教会)にほど近い、New Bond Street にある紅茶専門店です。紅茶だけではなく日本茶を含めたアジア茶などもありますが、バースブレンドなどオリジナルの紅茶もあるのでお土産にもぴったりです。
グラムで量り売りもしています。小さな店内に茶葉がずらりと並ぶ様子が素敵。同じストリートには、175年の織物の歴史があるウールメーカーの製品を扱う「Clandar」、一年中クリスマスオーナメントを販売する「25th December」、バースで作られるガラス製品「Bath Aqua Glass」も並びます。お土産選びにぜひ立ち寄ってみてくださいね。
☆Information☆
https://teahouseemporium.co.uk/
Clandar
https://www.clandar.co.uk/
25th December
https://www.december25.co.uk/
Bath Aqua Glass
https://www.december25.co.uk/
▲車道がなく快適に買い物ができるサウスゲート
その他、流行のファッションは駅に近いサウスゲートやハイストリートへ。骨董好きはBartlett streetにあるAntique Centreへなど、地下鉄やバスなしで歩ける範囲に数多くの魅力的なショッピングポイントがひしめきます。「いいな」と思ったら、積極的にお店に入り、自分だけのお気に入りをバースで見つけてください。
☆Information☆
South Gate
https://www.southgatebath.com/
Bartlet Antique Centre
http://bartlettstreetantiquescentre.com/
本日はここまでです。
それではみなさま、すてきな旅を!
明日はバースからローカルバスで行く小さな街「ブラッド・オン・エイボン」をお届けします。極めてイギリス的なティータイムが愉しめる、知る人ぞ知る有名ティールーム「The Bridge Tea Rooms」も登場します。おたのしみに!
Photos & writing © Midori Nakagawa
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。