ブラック・スワンがお出迎え!「貴婦人の城」、リーズ城

公開日 : 2015年03月12日
最終更新 :
筆者 : 小野雅子

ケント州にあるリーズ城は、ロンドンから日帰りで行けるお城のひとつ。

ノルマン人(現在のフランス人)貴族が1119年に建てたあとイギリスの王族や貴族が代々住んで、、、最後の個人所有者はアメリカの大富豪女性。1974年に彼女が亡くなった後はリーズ城保存財団に譲渡され、現在では一般公開されています。

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そんな900年ほどの歴史があるお城なのですが、中世にはイングランド王妃たちの居城だったため「貴婦人の城」とも呼ばれているんですよ。

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城内見学の通路は、中世の面影を残す古そう~な部屋の数々から始まります。質素と言っていいくらいで、中世の生活様式を垣間見るよう。

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↑↑↑お風呂なんか、お付きの人が何人も手伝ってくれなければ絶対ムリ~!って感じですよね。

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そして段々、近代的なインテリアに推移していって・・・図書室や会議室など、機能的な部屋が多くなってきます。

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この肖像画で、真ん中にいる白いドレスの女性がレディー・ベイリー。このお城の最後の所有者となったアメリカの大富豪です。

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素敵なアンティーク家具や調度品が沢山ありましたが・ちょっと特徴的だなーと思ったのは、鳥のオブジェが目立ったこと。

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野鳥は今でも広大な敷地に沢山いるけれど、孔雀など観賞用の鳥も昔から飼っていたそうです。遥か遠い国々から連れてきたエキゾチックな美しい鳥や動物を飼うことって、当時は特権階級だけが出来るセレブ的ステータスだったんでしょうね。

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湖のように大きな池に囲まれている城だから、カモやハクチョウなどの水鳥が沢山。それに18世紀にオーストラリアやニュージーランドから連れてきた黒鳥、ブラック・スワンを繁殖・保護してきたので、今ではリーズ城のシンボルにもなっています。

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ここのブラック・スワン達は観光客に慣れていて、餌がもらえると思っているのかズンズン近寄ってきます。私がカメラを構えてしゃがみ込んでたら、更に接近してきましたよ!

真っ赤なクチバシと目が、すごく印象的。映画「ブラック・スワン」で、ナタリー・ポートマン演じる主人公が赤い目になる場面を憶えている人も多いんじゃないかな。

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赤い目とクチバシ以外では、ハクチョウよりも首が長~~い!という特徴も・・・。

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オートクチュールのドレスを思わせる後ろ姿は、超ゴージャスでしょう?

ロンドンから行く場合はヴィクトリア駅から鉄道で1時間ほど、またはマイカーやレンタカーで2時間くらい。近郊にあるカンタベリー大聖堂やドーヴァーのホワイト・クリフなどと一緒に回れる日帰りバスツアーは、入場料など込みで便利だからお勧めです。

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貴婦人のお城を訪れた際には、ぜひブラック・スワンにも会ってみて下さいね。

(お題:国内旅行先)

Leeds Castle,

Maidstone,

Kent ME17 1PL

Tel: 01622 765400

http://www.leeds-castle.com

4月~9月 10:30-18:00

10月~3月 10:30-17:00

大人 £24.00

シニア・学生 £21.00

4歳~15歳 £16.00

4歳以下 無料

インターネット前売りだと多少割引あり。

(上記料金は2015年3月10日現在)

筆者

イギリス特派員

小野雅子

在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!

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