音楽家シベリウスの自邸を訪ねて・・アイノラへ
今回は、ヘルシンキから郊外へ車で40分ほどの小さな村、アイノラ(Ainola)のご紹介です。
アイノラは、フィンランドが生んだ最も有名な作曲家、ジャン・シベリウスと妻アイノが、1904年から半世紀にわたり家族と暮らした自邸があり、多くのシベリウスファンが訪れる聖地です。トゥースラ湖のほとりにたたずむ立派な自邸は、現在は夏季のみ内部が一般公開され、敷地内には彼と妻アイノが眠るお墓も残っています。
ジャン・シベリウスは、7つの交響曲やフィンランディア、カレリア組曲、悲しきワルツなど、数々の名作で知られています。彼の作品は今なお世界中で愛され続けています。
土地は高額だったものの、シベリウスには、仕事に集中するための心のやすらぎが必要だったと言われています。
この家は、当時最先端を行く建築家の一人、ラルス・ソンクにより設計されました。
Ainolaと書かれた敷地入り口。
2人が眠るお墓、周りにはたくさんのリンゴの木が生い茂ります。
ジャン・シベリウス氏 自邸内部
図書館ルーム
ハウスキーパーとナニーのお部屋には、日本から贈られたという日本人形が飾ってあります。
アイノラの庭園の美しさも見どころの一つ!この庭園は、アイノが設計し、実際に手がけたもので、果物・野菜・花の3つのレイアウトに分かれています。シベリウス一家は、庭園からとれるもので自給自足の生活を送っていました。
庭園には綺麗な花々が満開!
見学の後は・・・・
敷地内にあるカフェでシベリウスの音楽を聴きながら庭園を眺めつつ、ぜひコーヒータイムをお楽しみ下さい。
ジャン・シベリウスのニックネーム、「JANNE・ヤンネ」のケーキも味うことができます。
シベリウスファンの方はもちろん、そうでない方も、アイノラまで足を伸ばしてみる価値は大いにあります。
日フィン外交100周年の今年、来月は、秋篠宮両殿下がフィンランドをご訪問されますが、その際にここアイノラにもご訪問されるとのことです。
次回はアイノラ近郊の町のご紹介をしたいと思います。アイノラ編続く・・・・
アイノラ:http://www.ainola.fi/?lang=en
アクセス:ヘルシンキより車で40分ほど。電車利用の場合は、アイノラ 駅から徒歩15分ほど。カンピよりバスで1時間、下車後徒歩数分。
All Photos & Text: Yuko Räsänen
⭐︎ラサネン優子
ガイドやコーディネートのお問い合わせはメールにてお願いいたします。
筆者
フィンランド特派員
ラサネン優子
2015年よりヘルシンキ在住のライター・コーディネーター。ヘルシンキのトレンド・レストラン・デザイン情報など、フィンランドの魅力をたっぷりとお届けいたします。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。