ヒロシマより放射能研究チーム・医療チームが福島へ【東北関東大地震】

公開日 : 2011年03月17日
最終更新 :
筆者 : 河野友見

東北関東大地震に見舞われた被災者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

また、無念の思いで亡くなられた方には、哀悼の意をもって心からのご冥福を申し上げます。

この数日間、「ウソでしょう?」と目を疑いたくなるようなショッキングな映像やニュースに、毎日心を痛めています。

広島をはじめ、中国地方は今回の地震には揺れや津波の被害は受けておらず、市街地は平穏を保っており、広島市内はいつも通り、一部の企業や市場を除いては大体が機能していて、外国人旅行者の姿も多く見受けられます。

このような日常の幸せを改めて感じるとともに、だからこそ被災地の皆さんに対して何ができるかを必死で考えています。

そのことについては私のブログ内でも記述させていただいています。

また、このたびの地震では、津波・土砂崩れの災害のほか、今最も緊急を要している被害が、皆さんご存知の通り「福島第一原発の放射能漏れ」に関する事故です。

半径30km以内の人の屋外退避など、事態は非常に深刻で、これがさらに悪い方向に向かったら一体どうなるのか...... まさか日本は第二のチェルノブイリになるのでは...... ニュースを見ている国民だけでなく、世界中の人たちが、祈るような思いで事態を見守っています。

放射能の恐怖とはいかなるものかについては、TVや新聞で多く説明がありますし、わたくしは専門家ではありませんので、ここでの言及は差し控えます。

ただ、被爆地ヒロシマの人間として、被爆者三世のひとりとして、これ以上福島での被ばく者が増えないことを、心より祈っています。

福島県からの要請があった広島県・広島市では、放射線被ばく者支援のノウハウを有する「放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE=ハイケア)」に対して、放射線量測定チームを編成し派遣しました。

ハイケアのチームは放射能影響研究所の職員のほか、広島大学病院、広島赤十字原爆病院などから、医師・看護師・放射線技師らによって構成されていて、避難住民の放射能量測定を行う活動や医療活動を22日まで行うとのことです。

ヒロシマでの蓄積された放射能に関する実績が、現地で多く生かされ、少しでもたくさんの避難住民の方の体と心のケアができるのではと思います。

広島県と広島市では、被ばく者に対する救援活動のみならず、救助・救援隊が多数東北地方へ派遣されています。

少しでも多くの人たちが救われるよう、広島市民・広島県民も、募金活動に積極的に参加し、祈りを送り続けています。

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