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ベトナム/ホーチミン特派員ブログ 稲葉 伊巧斗

ベトナム・ホーチミン特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

新型コロナウイルスが猛威をふるっておりますが、事態が収束したら訪れてほしいおすすめのホーチミン市のスポットを紹介します。今回私がお伝えするのがベトナムの喫茶店事情と、印象に残った喫茶店です。

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■どこに入ればいいのか選ぶのに困るほど喫茶店が乱立する街 ホーチミン

ベトナムの喫茶店のいいところは、日本のようにせわしなくないところです。ベトナムは基本FreeWifiということもあり、ドリンク1杯で3時間も4時間も居座る人はざらです。そして長居が普通に許容されている雰囲気があります。ホーチミン市内に喫茶店はいくつあるのか正確な数はわかりませんが、町を歩けば数十メートルおきぐらいに喫茶店がある印象を受けます。ベトナム全土でチェーン展開する企業はそれほど多くなく、大部分は個人経営の喫茶店です。私が住むGò Vấp区はどちらかというと郊外ですので、1区などの都心に比べ家賃が安いのか喫茶店の飲み物の単価も安く、私も頻繁に利用しています。都心ではおしゃれでスタイリッシュなカフェも続々と増えてきていますが、おじさんの私は気後れして入れません。今回は私が実際にホーチミン市の喫茶店を日々利用して感じるベトナムの喫茶店のいいところ・悪いところと、興味深く感じた喫茶店を2軒紹介したいと思います。

私が思うベトナムの喫茶店のいいところ、改善してほしいところ

ベトナムの喫茶店のいいところは、飲み物1杯で何時間粘っても許される以外には、他の店で購入した食べ物を持ち込んでも怒られないことも挙げたいと思います。よく喫茶店でその店のメニューにはないフォーなどの麺類やご飯を食べている客を見かけますが、そういうことをしても基本OKのようです。逆に、ベトナムの喫茶店に改善してほしいところは2点あります。まず、ベトナムの一般的な喫茶店は分煙がされていないことです。子連れの場合は、なるべく周りに男性(ベトナムで公共場面で喫煙する女性は極めて少ない)が座っていない席を選ぶようにしていますが、後からヘビースモーカーが近くに座る可能性もあるわけで、そういう場合は席を移動するか、無理なら泣く泣く店を出ます。そうならないように喫茶店を選ぶ際は客層をよく見極めるようにしています。もう1つの改善してほしいところは、一般的なベトナムの喫茶店には無糖のメニューがほとんどないことです。日本では無糖のカフェラテをよく飲んでいた私ですが、ベトナムでは無糖カフェラテには簡単にありつけません。スターバックスのような外資系のカフェチェーンには無糖のカフェラテもありますが、ベトナムの喫茶店の値段の安さになれてしまった今、スタバは正直高すぎますし、店舗数自体が少ないです。一般的なベトナムの喫茶店でアイスのカフェラテを注文したい場合、ベトナムでそれに相当する飲み物はCà phê sữa đáです。Cà phê はコーヒー、sữa はミルク、đáは氷で単語の並びは確かに間違っていません。問題はsữaが牛乳ではなくてコンデンスミルクであることなんです。これが尋常じゃない甘さで、美味しいのは確かだがこんなものを毎日飲み続けるとまちがいなく糖尿病まっしぐらでしょう。また、私も大好きなシントー(Sinh Tố)と呼ばれるフルーツスムージーや、チャンジャイ(Nước chanh dây)と呼ばれるパッションフルーツジュースもベトナムの喫茶店ではよく飲まれていますが、喫茶店の店員さんが大量にシロップを入れていたのを一度見てゾッとしたことがありました。ただでさえ南部の料理は味つけが甘い(=砂糖をたっぷり使う)ので、日本にいたときに比べ糖分摂取量は確実に増えています。じゃあブラックコーヒーを飲めばいいという話になりますが、ベトナムコーヒーはすごく濃いことで有名です。私の場合、ブラックで飲むと胃がもたれるのでほとんど飲めません。最近は、Cà phê sữa đáを注文するときに、không đường(砂糖なしで)と付け加えて言ってみたりします。そうすると、勘のいい店員さんはコンデンスミルクの代わりに牛乳を入れてくれます。上手く伝わらなければ単純にコンデンスミルクの量を気持ち少なくされるだけにとどまりますが、とりあえず伝える努力は大切です。

レトロさがたまらない避暑地ダラットを意識した喫茶店Cà phê Đà Lạt Phố

ここからは、最近行った喫茶店のなかで、印象に残った2軒を紹介します。1軒目のお店の名前はCà phê Đà Lạt Phốです。お店の場所はホーチミン市の3区ですが、google mapで検索すると同名のカフェが10店舗ほどヒットしましたのでおそらくチェーン店です。店名のĐà Lạt Phốとは"ダラットの町"という意味です。ダラットはベトナム南部の中部高原にある国内有数の避暑地です。私が行った3区のCà phê Đà Lạt Phốの店内はそんな避暑地ダラットをイメージしているようです。店内は人工の滝がある半オープンエアの喫茶スペースとエアコンが効いた室内スペースに別れていました。その日は近くのタオダン公園で息子を遊ばせた後だったので、涼しいエアコンルームに入りました。結果的にエアコンルームを選んで正解でした。アンティーク調のインテリアといい、レンガ造りの壁といい、確かに避暑地の山小屋風の雰囲気です。薄暗い照明とあいまって昭和の純喫茶のようなレトロな雰囲気が非常に落ち着きました。約1時間弱くつろいで店を後にしましたが、時間が許せばもっと長居したくなる喫茶店でした。パリッと白いワイシャツを着てキビキビと動く男性店員さんたちの接客もなかなかでした。

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Đà Lạt Phố(Dalat City Cafe)
住所:306 Nguyễn Thị Minh Khai, Phường 5, Quận 3, Hồ Chí Minh

■鯉が泳ぐのを眺めながら飲むコーヒーは美味いのか~KOI FAMILY COFFEE

2軒目はGò Vấp区にあるKOI FAMILY COFFEEです。KOI FAMILY COFFEEは、店内にはりめぐらされた人工の川で大量の魚が泳ぐのを間近で見られることで人気の喫茶店です。2歳になる私の息子はテレビやYoutubeに出てくる魚を指差しては、頻繁に「Cá Cá」と言うようになってきました。日本語で「さかな」とまだ言えないのは少々歯がゆいところですが、徐々に語彙が増えてきたのは喜ばしいことです。そんな息子に実物の魚を見せてあげようと思い、KOI FAMILY COFFEEに行ってきました。到着するとまず神社の鳥居を模した異様な玄関に面食らいました。しかし、これはまだほんの序章です。中を覗いてみると、想像以上に広い店内です。いや、ものすごく広いです。店の奥まで見通せないほどです。吹き抜け構造の2階建てになっています。天井に貼られたポスターを見ると、日本を意識した意匠が売りのカフェのようです。1階の各席はブースになっており、そのブースの周りを人工の川が流れています。客は座席から人口の川を流れる鯉を眺めながら、飲食を楽しめるというわけです。それにしても、日本を若干誤解したような装飾が店内のいたるところで見られます。提灯に書かれた謎の漢字や記念撮影用に設置したと思われる太鼓橋に(人工の)桜の木などです。せめて店員が着物でなくてよかったです。日本人が見ると苦笑いしてしまうのかもしれませんが、ベトナムの方からすれば日本はこういうイメージなんでしょう。私たち家族はもちろん1階のブース席に座り、息子に鯉を見せてあげることにしました。水面に手が届くぐらいの距離感をイメージしていましたが、意外に距離がありました。そこで、息子は鯉が触りたいのか体を乗り出して手を伸ばし始めました。誤って落ちるとあぶないので、私は息子の腰に手を回しながらコーヒーを飲むことになってしまい、あまり寛げませんでした。帰り際、2階席に上がって俯瞰の写真を撮ってみました。なるほど、1階ではなく2階席に座るとその広さが体感できました。こうしてみると、なかなか圧巻の光景だと思いませんか。個人的にここまで広い喫茶店はホーチミン市内で見たことがありません。郊外のGò Vấp区だから可能な敷地面積かもしれません。

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KOI FAMILY COFFEE

所在地: 246 Lê Đức Thọ, Phường 6, Gò Vấp, Hồ Chí Minh
電話番号:0977002326

以上、ホーチミンの喫茶店事情およびベトナムの喫茶店の好きなところ・嫌いなところ、印象に残ったCà phê Đà Lt PhốとKOI FAMILY COFFEEを忌憚なく書かせていただきました。今後も自分の好みにあった喫茶店を開拓していきたいと思います。最後まで読んでいただいてありがとうございました。それではまた。


2020年9月29日

新型コロナウイルスが猛威をふるっておりますが、事態が収束したら訪れてほしいおすすめのホーチミン市のスポットを紹介します。今回私が紹介するのは、子供を遊ばせるのにおすすめの子供向けプレイスポットです。

 

■ホーチミン市は屋外で子供を遊ばせるのに適していない?

電車や地下鉄のような公共交通網が発達しておらず、移動手段はもっぱらバイクか自動車のベトナム。基本的にベトナム人は徒歩での移動は極力したがらず、少しの距離でもバイクを使う傾向にあります。暑い国ですからそれ自体は別にいいのですが、ベトナム人のドライバーの中にはバイクを歩道に乗り上げて走らせたり、ウィンカーを出さずに急に方向転換したりと、予測のできない行動に出る人も多いので、外を歩いているとひやひやさせられることも少なくありません。このようなベトナムの交通状況下では、小さな子供を外で遊ばせるのはあまりにも心配です。そのため、私たち夫婦が息子を外に連れ出すときは軽く散歩をするだけにとどめておき、息子をのびのび遊ばせてあげたいときには、屋内プレイグラウンド(遊び場)をよく利用しています。

 

ベトナムの大型ショッピングモールにはほぼ入っている子供向けの屋内プレイグラウンド

日本では近年イオンなどのショッピングモールにある子供向けの屋内プレイグラウンドが人気です。経済発展中のベトナムでも子供向けの屋内プレイグラウンドがすでにたくさんあります。特に有名なのが、tiNi Worldです。tiNi Worldはベトナム全土のショッピングモールに約60店舗出店しているベトナムを代表するプレイグラウンドチェーンです。私が住むホーチミン市では、AEONMALLLOTTE MARTCOOPMART、VINCOMといったショッピングモールの中によく入っています。tiNi Worldは一律料金を設定しておらず、テナントが入っているショッピングモールによって、入場料が大幅に異なっています。tiNi Worldに行く場合、ウェブサイトの入場料が記載されているページを参考にされることをおすすめします。私が住むホーチミン市の郊外GO VAP区にはLOTTE MARTやE-Mart、VINCOM PLAZAといったショッピングモール内にtiNi World以外の他社が手がける屋内プレイグラウンドがあります。なかでもVINCOM PLAZA GO VAP内のMY KINGDOMは週末でもそれほど混雑しておらず、保護者の入場料がかからないうえに、狭いながらも遊具がかなり充実しているのでよく行っています。MY KINGDOMはベトナムの玩具チェーンで、玩具販売と並行して屋内プレイグラウンドも運営しています。滑り台やカラーボールといった定番の遊具だけでなく、電車や自転車サーキットも設置されています。また、工作スペースもあり、子供たちが作った粘土細工や絵なども飾られていました。女の子も楽しめるように、奥には「ごっこ遊び」をするためのお店スペースが4軒仕切られて並んでいますし、ショーステージもあります。それから、読書スペースもありました。この店に限らず、MY KINGDOMはtiNi Worldに比べると全般的に敷地面積は狭いながらも、コンパクトなスペースに子供を飽きさせないいろいろな楽しみがぎゅっと凝縮されている印象を持ちました。掲載の写真はすべてVINCOM PLAZA GO VAP内のMY KINGDOMで撮ったものです。

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■tiNi World

・URL: https://tiniworld.com/vi/home/   

 

■ MY KINGDOM

・URL: https://www.mykingdom.com.vn/

 

           

子どもの遊び場も充実したホーチミン都心のオアシス”タオダン公園”

屋内のプレイグラウンドもいいですが、たまには太陽の下で思う存分子供を遊ばせてあげたいというのも親心です。遊具も充実している公園はないか探していたところ、ホーチミン市の都心1区にあるタオダン公園(Công viên Tao Đàn)を見つけました。タオダン公園の所在地は1区ですが、近くにある9月23日公園に比べてもかなり広い公園です。子供向けの遊具があるエリアは3区との境のNguyễn Thị Minh Khai通り沿いにあります。高い木々に囲まれているため、公園の中に入るとバイクや自動車の騒音がかなり遮られます。公園の東側に位置する子供の遊び場に移動すると、屋外の遊具で遊ぶ子供たちの姿が見えました。近づくと、想像したよりも遊具が充実していたので驚きました。子供もこのくらい遊具の種類が多ければしばらくは飽きないでいてくれるしょう。ただし、2歳ぐらいまでの小さな子供だとこれらの遊具で遊ぶには少しばかり早いと思います。

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小さな子供には、この屋外遊び場の隣にある屋内遊び場で遊ばせることをおすすめします。屋内遊び場は次の写真の子供たちの背後にある1階建ての白い建物です。屋内遊び場の中を覗いてみると、2歳から5歳ぐらいまでの幼児がたくさん遊んでいました。小さい子供向けの遊具が充実しています。ここなら小さな子供も安心して遊ばせられそうです。入場料は無料です。入口脇ではアイスクリームや飲み物も売られています。広々としたスペースなので、保護者もゆっくり座って子供を見守ることができるのがいいです。以上のように、子供たちが屋外でも屋内でも楽しめるのがタオダン公園のいいところです。タオダン公園は統一会堂やベンタイン市場からも近いので、子供が観光やショッピングに飽きたら連れてきてあげるといいかもしれません。

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■タオダン公園(Công viên Tao Đàn)
・住所: Trương Định, Phường Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh

 

安心して子供を屋外で遊ばせられる環境を求む

以上、今回は、ベトナムで人気の子供向けの屋内プレイグラウンドのtiNi WorldおよびMY KINGDOMと、遊具が充実した1区のタオダン公園を紹介しました。大型ショッピングモール内の屋内プレイグラウンドは週末ともなればたくさんの子供連れのベトナム人家族たちでにぎわっています。お金が多少かかっても子供を安心安全な場所で遊ばせたい気持ちは万国共通なのでしょう。一方で、バイクがどこにでも乗り入れてくるベトナムの住環境がもっと改善されてほしいと切実に思います。遊具がそれほど多くなくても安全で小さな公園が近所にたくさんあった日本に住んでいたときの住環境がいまとなってはうらやましく思えます。


2020年9月25日

新型コロナウイルスが猛威をふるっておりますが、事態が収束したら訪れて食べてほしいおすすめのホーチミン市のグルメを紹介します。今回私が紹介するのは、ベトナム南部の代表的麺料理のフーティユ(Hủ Tiếu)です。

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■フーティユ(Hủ Tiếu)の基本情報

フーティユHủ Tiếu)とは豚肉とシーフードの具がのった麺料理です。主にベトナム南部でよく食べられます。フーティユは米を原料にした生地を蒸して作られます。基本製法はフォー(phởと同じですが、生地を乾燥させて半乾麺にする工程が入るところがフォーとの違いです。そして、極細麺でコシが強いのが特徴です。以前私がハノイに住んだ時にはフーティユの存在を知りませんでしたが、現在、私が住むホーチミン市には店舗型から屋台型までほんとうにたくさんのフーティユの店があります。ベトナムの代表的な麺料理といえば、多くの日本人はフォーを思い浮かべがちですが、フォーは元々は首都ハノイを代表する麺料理です。もちろん今ではベトナム全土でフォーが食べられますが、ホーチミン市でフォーを食べると、平均的に56万ドン(約250円から300円)はするので、結構割高です。一方、フーティユは平均3、4万ドン(約150円から200円)で食べられるので、小腹が空いたときなどにはお手頃な存在なのです。

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■フーティユ(Hủ Tiếu)のルーツ

ホーチミン市で頻繁に食べられているフーティユですが、その発祥地はメコンデルタ地方の南部、メコン川のもっとも河口に位置するソクチャン省(Sóc Trăngだといわれています。ソクチャンでは、名物のフーティユはHủ Tiếu Nam Vangと呼ばれています。Nam Vangとは日本語で”南蛮”のことです。日本でも南蛮料理と呼ばれる料理がかつてありました。それは16世紀にインドや東南アジアを経由してやってきたポルトガル人が日本へたどり着くまでに訪れた東南アジア・インドなどの国のエッセンスが入り混じった「エスニック料理」のことでした。一方、ベトナム人にとっての南蛮とは、隣国カンボジアを意味します。ベトナム南部は17世紀にキン族が南下するまで、プレイノコールと呼ばれるクメール人(カンボジア人)の土地でした。キン族の阮氏はまず明人を入植させ、かれらに官位を与えて、プレイノコールをベトナム領に編入してしまいました。ちょうどその頃、隣国のクメール帝国は衰退期に迎えていたこともあって、ベトナムは簡単に領土拡大に成功したのです。現在でも、メコンデルタ地方にはカンボジア系住民がたくさん住んでいます。中でも、ソクチャン省は同地方のチャビン省とともにカンボジア系住民がベトナムで最も多い省として知られています。さらに、ソクチャン省は中国系住民(ホア族)の人口比率でもベトナムで2番目に多い省です。フーティユはそんな中国とカンボジアの影響が色濃く交じり合ったソクチャンだからこそ生まれた麺料理といえるでしょう。そもそもクメール料理にはクイティウと呼ばれる麺料理がありました。フーティユの名称はそこからきています。そして、フーティユに使われる米麺もこの地の中国系住民が最初に作ったとされています。なお、ソクチャンのカンボジア系住民が作る本場のHủ Tiếu Nam Vangには、調味料としてヌク・マムの代わりに、カンボジアで主流の川魚の調味料プラホックが使用されているそうです。ぜひ一度食べて見たいものです。

■フーティユ(Hủ Tiếu)の具材と調味料

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フーティユの具材には、一般的に豚肉やシーフード(海老)が使われます。付け合わせの野菜としては、にら、もやし、レタス、春菊などが入っています。豚肉といっても、チャーシューだけでなく、ひき肉、ハツ(心臓)やマメ(腎臓)といったホルモンや、つみれも入っていてさまざまな食感を楽しめるのがうれしいです。お店によっては、牛肉を使ったメニューもあったりします。フーティユは豚骨ベースの控えめな甘さの透き通ったスープが特徴です。そのままでも十分においしいですが、ベトナム人はそこにライムを絞り入れたり、唐辛子を入れたり、チリソースをかけたりして、自分好みの味に調整して食べます。チリソースは入れすぎるとスープの繊細さが失われるので加減が大切です。

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フーティユH Tiếu)のヴァリエーション

ソクチャン発祥の麺料理、フーティユですが、大都会ホーチミン市では半乾米麺にこだわらずいろんな食材を使った食べ方が広まりました。いくつかを紹介したいと思います。

①Hủ tiếu Mì

Mìとは小麦麺のことです。Hủ tiếu Mìは米麺と小麦麺の2種類の麺が1つの器に入ったメニューです。米麺と小麦麺をいっしょに食べるなんて合わないのではと思いきや、意外にも違和感なく楽しめます。

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Nui

米麺の代わりにマカロニ(Nui)を使ったメニュー。私は積極的に注文しませんが、スープとの相性はそれほど悪くないと思います。

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③Bánh Canh

Bánh Canhとは、米粉とタピオカ粉を混ぜ合わせて作った麺です。食感や見た目はうどんに近いです。スープとの相性も良好です。

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④Hủ tiếu khô

khôは乾いたという意味です。つまり、汁なし麺のことです。麺に汁がかかっていない代わりに、別でスープがついてくることが多いです。

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スープが異なるので今回は紹介しませんでしたが、ビーフシチューにHủ tiếu麺を入れて食べるHủ tiếu bò kho(bòは牛肉、khoは煮込むという意味)という料理もあります。それは、また別の機会に紹介できればと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。


2020年9月18日
2020年9月 4日
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2020年8月11日
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  • 特派員プロフィール
  • ホーチミン特派員

    ホーチミン特派員
    稲葉 伊巧斗
    ルポライター近藤紘一さんのベトナム関連の著作に影響を受け、ベトナム移住を思い立つ。2012年~2014年まで日本語教師としてハノイとホーチミンに赴任。帰国後、大学院修士課程、専門学校勤務を経て、2020年再びベトナムに移住。現在ホーチミン市内の大学にて講師として働きながら、ベトナム人の奥さんとともに子育てに追われる毎日を送っている。主にホーチミン市を中心にベトナム南部の魅力を歴史的背景もふまえて発信していきたい。 DISQUS ID @disqus_nKzpgmpqcx

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