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ベトナム/ホーチミン特派員ブログ 稲葉 伊巧斗

ベトナム・ホーチミン特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2020年9月29日

ベトナムの喫茶店事情と印象に残ったホーチミンの喫茶店2軒


ベトナムの喫茶店事情と印象に残ったホーチミンの喫茶店2軒

新型コロナウイルスが猛威をふるっておりますが、事態が収束したら訪れてほしいおすすめのホーチミン市のスポットを紹介します。今回私がお伝えするのがベトナムの喫茶店事情と、印象に残った喫茶店です。

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■どこに入ればいいのか選ぶのに困るほど喫茶店が乱立する町、ホーチミン

ベトナムの喫茶店のいいところは、日本のようにせわしなくないところです。ベトナムは基本FreeWi-fiということもあり、ドリンク1杯で3時間も4時間も居座る人はざらです。そして長居が普通に許容されている雰囲気があります。ホーチミン市内に喫茶店はいくつあるのか正確な数はわかりませんが、町を歩けば数十メートルおきぐらいに喫茶店がある印象を受けます。ベトナム全土でチェーン展開する企業はそれほど多くなく、大部分は個人経営の喫茶店です。私が住むGò Vấp区はどちらかというと郊外ですので、1区などの都心に比べ家賃が安いのか喫茶店の飲み物の単価も安く、私も頻繁に利用しています。都心ではおしゃれでスタイリッシュなカフェも続々と増えてきていますが、おじさんの私は気後れして入れません。今回は私が実際にホーチミン市の喫茶店を日々利用して感じるベトナムの喫茶店のいいところ・悪いところと、興味深く感じた喫茶店を2軒を紹介したいと思います。

 

私が思うベトナムの喫茶店のいいところ、改善してほしいところ

ベトナムの喫茶店のいいところは、飲み物1杯で何時間粘っても許される以外には、ほかの店で購入した食べ物を持ち込んでも怒られないことも挙げたいと思います。よく喫茶店でその店のメニューにはないフォーなどの麺類やご飯を食べている客を見かけますが、そういうことをしても基本OKのようです。逆に、ベトナムの喫茶店に改善してほしいところは2点あります。まず、ベトナムの一般的な喫茶店は分煙がされていないことです。子供連れの場合は、なるべく周りに男性(ベトナムで公共場面で喫煙する女性は極めて少ない)が座っていない席を選ぶようにしていますが、あとからヘビースモーカーが近くに座る可能性もあるわけで、そういう場合は席を移動するか無理なら泣く泣く店を出ます。そうならないように喫茶店を選ぶ際は客層をよく見極めるようにしています。もうひとつの改善してほしいところは、一般的なベトナムの喫茶店には無糖のメニューがほとんどないことです。日本では無糖のカフェラテをよく飲んでいた私ですが、ベトナムでは無糖カフェラテには簡単にありつけません。スターバックスのような外資系のカフェチェーンには無糖のカフェラテもありますが、ベトナムの喫茶店の値段の安さになれてしまったいま、スタバは正直高すぎますし、店舗数自体が少ないです。一般的なベトナムの喫茶店でアイスのカフェラテを注文したい場合、ベトナムでそれに相当する飲み物はCà phê sữa đáです。Cà phê はコーヒー、sữa はミルク、đáは氷で単語の並びは確かに間違っていません。問題はsữaが牛乳ではなくてコンデンスミルクであることなんです。これが尋常じゃない甘さで、おいしいのは確かですがこんなものを毎日飲み続けると間違いなく糖尿病まっしぐらでしょう。また、私も大好きなシントー(Sinh Tố)と呼ばれるフルーツスムージーや、チャンジャイ(Nước chanh dây)と呼ばれるパッションフルーツジュースもベトナムの喫茶店ではよく飲まれていますが、喫茶店の店員さんが大量にシロップを入れていたのを一度見てゾッとしたことがありました。ただでさえ南部の料理は味つけが甘い(=砂糖をたっぷり使う)ので、日本にいたときに比べ糖分摂取量は確実に増えています。じゃあブラックコーヒーを飲めばいいという話になりますが、ベトナムコーヒーはすごく濃いことでも有名です。私の場合、ブラックで飲むと胃がもたれるのでほとんど飲めません。最近は、Cà phê sữa đáを注文するときに、không đường(砂糖なしで)とつけ加えて言ってみたりします。そうすると、勘のいい店員さんはコンデンスミルクの代わりに牛乳を入れてくれます。上手く伝わらなければ単純にコンデンスミルクの量を気持ち少なくされるだけにとどまりますが、とりあえず伝える努力は大切です。

 

レトロさがたまらない避暑地ダラットを意識した喫茶店Cà phê Đà Lạt Phố

ここからは、最近行った喫茶店のなかで、印象に残った2軒を紹介します。1軒目のお店の名前はCà phê Đà Lạt Phốです。お店の場所はホーチミン市の3区ですが、google mapで検索すると同名のカフェが10店舗ほどヒットしましたのでおそらくチェーン店です。店名のĐà Lạt Phốとは"ダラットの町"という意味です。ダラットはベトナム南部の中部高原にある国内有数の避暑地です。私が行った3区のCà phê Đà Lạt Phốの店内はそんな避暑地ダラットをイメージしているようです。店内は人工の滝がある半オープンエアの喫茶スペースとエアコンが効いた室内スペースに分かれていました。その日は近くのタオダン公園で息子を遊ばせたあとだったので、涼しいエアコンルームに入りました。結果的にエアコンルームを選んで正解でした。アンティーク調のインテリアといい、レンガ造りの壁といい、確かに避暑地の山小屋風の雰囲気です。薄暗い照明とあいまって昭和の純喫茶のようなレトロな雰囲気が非常に落ち着きました。約1時間弱くつろいで店をあとにしましたが、時間が許せばもっと長居したくなる喫茶店でした。パリッと白いワイシャツを着てキビキビと動く男性店員さんたちの接客もなかなかでした。

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■Đà Lạt Phố(Dalat City Cafe)
・住所: 306 Nguyễn Thị Minh Khai, Phường 5, Quận 3, Hồ Chí Minh

 

 

■鯉が泳ぐのを眺めながら飲むコーヒーはおいしいのか~KOI FAMILY COFFEE

2軒目はGò Vấp区にあるKOI FAMILY COFFEEです。KOI FAMILY COFFEEは、店内にはりめぐらされた人工の川で大量の魚が泳ぐのを間近で見られることで人気の喫茶店です。2歳になる私の息子はテレビやYoutubeに出てくる魚を指差しては、頻繁に「Cá Cá」と言うようになってきました。日本語で「さかな」とまだ言えないのは少々歯がゆいところですが、徐々に語彙が増えてきたのは喜ばしいことです。そんな息子に実物の魚を見せてあげようと思い、KOI FAMILY COFFEEに行ってきました。到着するとまず神社の鳥居を模した異様な玄関に面食らいました。しかし、これはまだほんの序章です。中を覗いてみると、想像以上に広い店内です。いや、ものすごく広いです。店の奥まで見通せないほどです。吹き抜け構造の2階建てになっています。天井に貼られたポスターを見ると、日本を意識した意匠が売りのカフェのようです。1階の各席はブースになっており、そのブースの周りを人工の川が流れています。客は座席から人工の川を流れる鯉を眺めながら、飲食を楽しめるというわけです。それにしても、日本を若干誤解したような装飾が店内のいたるところで見られます。提灯に書かれた謎の漢字や記念撮影用に設置したと思われる太鼓橋に(人工の)桜の木などです。せめて店員が着物でなくてよかったです。日本人が見ると苦笑いしてしまうのかもしれませんが、ベトナムの方からすれば日本はこういうイメージなんでしょう。私たち家族はもちろん1階のブース席に座り、息子に鯉を見せてあげることにしました。水面に手が届くぐらいの距離感をイメージしていましたが、意外に距離がありました。そこで、息子は鯉が触りたいのか体を乗り出して手を伸ばし始めました。誤って落ちると危ないので、私は息子の腰に手を回しながらコーヒーを飲むことになってしまい、あまりくつろげませんでした。帰り際、2階席に上がって俯瞰の写真を撮ってみました。なるほど、1階ではなく2階席に座るとその広さが体感できました。こうしてみると、なかなか圧巻の光景だと思いませんか。個人的にここまで広い喫茶店はホーチミン市内で見たことがありません。郊外のGò Vấp区だから可能な敷地面積かもしれません。

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■KOI FAMILY COFFEE

・住所: 246 Lê Đức Thọ, Phường 6, Gò Vấp, Hồ Chí Minh
・電話番号: 0977002326

 

以上、ホーチミンの喫茶店事情およびベトナムの喫茶店の好きなところ・嫌いなところ、印象に残ったCà phê Đà Lt PhốとKOI FAMILY COFFEEを忌憚なく書かせていただきました。今後も自分の好みにあった喫茶店を開拓していきたいと思います。最後まで読んでいただいてありがとうございました。それではまた。

 

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カテゴリー 生活・習慣・マナー
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  • 特派員プロフィール
  • ホーチミン特派員

    ホーチミン特派員
    稲葉 伊巧斗
    ルポライター近藤紘一さんのベトナム関連の著作に影響を受け、ベトナム移住を思い立つ。2012年~2014年まで日本語教師としてハノイとホーチミンに赴任。帰国後、大学院修士課程、専門学校勤務を経て、2020年再びベトナムに移住。現在ホーチミン市内の大学にて講師として働きながら、ベトナム人の奥さんとともに子育てに追われる毎日を送っている。主にホーチミン市を中心にベトナム南部の魅力を歴史的背景もふまえて発信していきたい。 DISQUS ID @disqus_nKzpgmpqcx

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