天空にいちばん近い列車『ハイレール1375(イチサンナナゴ)』に乗ってきました!

公開日 : 2018年02月01日
最終更新 :
筆者 : 水月
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JR線標高最高地点、日本一高い場所を走る『ハイレール1375(イチサンナナゴ)』に乗ってきました!

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2両編成のこのちょっと可愛い電車は、小淵沢⇔小諸間を快速で走る小海線の観光列車です。

全席指定(指定席券820円小淵沢⇒小諸乗車券1490円)で、JR線標高最高駅「野辺山」での星空観察会がパックになった夜走る「ハイレール星空」(冬季17:09小淵沢駅発)は、土日祝日のみ1日1本だけの運行。50席しかないので、ほぼ満員です。

わくわく。さあ、乗ってみましょう!

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車内はこんな感じ。シートは、濃紺の星空。窓枠や壁紙は宇宙のイメージでしょうか。

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昼には風景を楽しめるように、一人ゆったり席もたっぷりありました。

季節で運行本数と時刻表が変わります。詳しくは → こちら

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さて。乗車したら、まず映像上映会の整理券をもらいます。

10人ずつ、5回に分けてミニプラネタリウムのある部屋に呼ばれ、星空観察会を楽しめるよう、その季節の星や星座のことをレクチャーしてもらいます。

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ミニプラネタリウムの写真です。この季節は、冬の大三角形が美しく見えるそうです。星空案内人さんのお話を聞きながら上映会を楽しみました。予習して、質問を用意していくのもいいかも知れません。

じつは、ここで発覚したことがあります。がーん。

「ハイレール星空に乗るのは6回目なんですが、まだ一度も美しい星空を見たことがありません」という男性が。

星空案内人さんによると、冬で星が見られる確率は半々。夏だともっと少ないそうです。なにしろ標高が高いですからね。山の天気は変わりやすいということですね。

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上映会の部屋には、宇宙や星に関する本もいっぱい置いてありました。上映会は野辺山までには終わるので、星空観察会のあと、ゆっくり星の本を開くのもいいですね。

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Wi‐Fiにつなぐと、車内限定のサイトが見られます。「星空案内」には、季節ごとの星座ひとつひとつの説明が、「宙と大地のシンフォニー」には、月面や太陽のアップの動画もありました。電車の前と後ろについた車載カメラ映像が、なによりおもしろかった! 今この瞬間、雪の線路を走る様子に見入ってしまいました~

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「右手、窓の外をご覧ください」

次の停車駅「清里」では、こんなサプライズが! 寒いのに、ありがとうございます♩ 雪だるま可愛い♡

ここ清里から野辺山のあいだにJR線標高最高地点1375mがあるそうです。

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売店には、ハイレール限定商品が並んでいます。100円の星座缶バッチのガチャガチャも。

「ここにあるもの、ほとんど持ってるんだ」とスタッフさんと話している少年は、ハイレール7回目で、夜走る星空は初めてだと言っていました。リピーターが多いんだね。

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チョコウエハースクッキー(税込み550円)と定規(税込み500円)を購入。

ハイレール星空限定の特性弁当セット(税込み1800円)は、3日前までの予約が必要でした。購入できず(涙)

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日本一標高の高いJRの駅「野辺山」に着きました。1345.67mなんですね。

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すでに真っ暗になっています。ここ野辺山駅は、天文学者が選ぶ「日本で一番綺麗な星空ベスト3」に選ばれた南牧村にあるそうです。星空観察会、できるかな~?

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駅前の広場で空を見上げました。うーん。かろうじてオリオン座が見えるけど、はっきり言って曇ってる。

「あの電気、消してくれないかな?」と男性。「ばかね、あれ月よ」と女性。みんなで笑う場面もありました。

半分雲に覆われて、そのうえ月が明るくて、残念ながら満天の星空とはいきませんでした。

それでも星空案内人さんは、冬の大三角形のひとつオリオン座のペテルギウスの光は600年以上も前のもので、たとえ今星が爆発したとしても600年間は見え続ける、などなどいろいろお話してくださいました。

野辺山駅停車時間18:03~18:40約30分間の星空観察会を終え、ハイレール星空は小諸へとふたたび走り出したのでした。なんか6回乗っちゃう気持ち、わかるなあ。

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最後にちょっと、小海線の紹介をします。

まだスイカが使えない駅も多く、無人駅もあり、そういう駅ではワンマンバスのように乗車時に整理券をとって、降車時に現金で支払います。スイカが使える駅では支払いなしで降りられます。山梨では普通ですが、駅に着いても開くボタンを押さないとドアが開きません。閉めるボタンもあって、寒いこの季節には乗ったら閉める人が多いです。JR線標高最高地点を走りながら「海」の名がつく小海線。ハイレールじゃなくても、乗り鉄さんには人気みたいです。次回は、のんびり各駅停車で小海線の旅もいいな♩

JR東日本のハイレール1375のページは こちら

http://www.jreast.co.jp/nagano/highrail/index.html

筆者

山梨特派員

水月

2000年に山梨県北巨摩郡明野村(現 北杜市明野町)に移住。田舎暮らしを始めました。3人の子育て経験や女性ならではの視点、食いしん坊の資質を生かして、山梨の魅力を発信していきたいと思っています。

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