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日本国内/北杜・山梨特派員ブログ 水月さえ

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2019年2月10日

桃のお節句!重要文化財『安藤家住宅』の雛飾り


桃のお節句!重要文化財『安藤家住宅』の雛飾り

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1月は行く、2月は去ると言いますが、はや節分もすぎましたね~お雛様、もう飾りましたか?
早々と飾られた山梨県は南アルプス市にある重要文化財『安藤家住宅』の雛飾りを観てきました。
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『安藤家住宅』は、宝永5年(1708年)に建てられた、武田家家臣だったといわれる方の住居でした。武田家滅亡後は一時徳川に仕え、のちに帰農して母方の安藤姓を名乗り、江戸時代中期以降は、この地、西南湖村では代々名主(村役人)を務める旧家だったそうです。立派な茅葺き屋根ですね。
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広いお庭の中心には、大きな黒松が空に伸びています。近隣でもほかにないほどの大きな松で「避雷針の松」と呼ばれていたとか。
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なかに入ってみましょう。入口は土間として使われていた部分です。入口からもう、たくさんの雛飾り。ここは今でいうキッチンですね。
江戸時代後期から昭和まで山梨の家庭で飾られていた約300体のお雛さまたちが、集められているんですよ。
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お屋敷のなかへと進むと、うわ~たくさんの雛飾り。
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一風変わった、お雛さまですよね。じつはこれ、江戸時代後期に甲府横沢町の雛問屋で作られていた「横沢雛」というお雛様なんです。
この頃貧しかった庶民は、位の高い人が飾るような豪華な雛飾りを用意することはできませんでした。それでも子どもの健やかな成長を祝いたい、お節句に飾りたいと作られたのが「横沢雛」だそうです。明治・大正時代には、「横沢雛」を担いだ売り子が農村を売り歩く風景が見られたと言われています。
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これも「横沢雛」です。「市井の人」とありますね。まさに庶民の顔という感じです。
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その「横沢雛」、最初は、埼玉で作られていた形を真似た「袴雛(はかまびな)」というかしこまった姿勢で座るお雛様でした。
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それが、実際の子どもにだんだん似てきます。すっくと、立ち上がりました。
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足も見えるようになり、身体の動きも生き生きとしてきます。
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「横沢雛」さんたち。こうしてみると、楽しそうにダンスしているかのように見えますね。
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「横沢雛」の特徴は、人形の中身には藁が入れられていて、写真のように背中に千代紙を貼られていたり、帯などにも紙が使われていることだそうです。質素な素材で、いかに生命力あふれる人形を作るか、楽しみながら挑戦していたのかも知れません。
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奥の中座敷と呼ばれるお部屋には、昭和30年代の七段飾りのお雛様が並んでいました。この時代には、庶民の家庭にも豪華なお雛さまが飾られるようになっていったんですねえ。
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お茶室には、『小笠原流礼法』の雛飾りがありました。
ここ南アルプス市は、『小笠原流礼法』を伝えた小笠原家の家系が集まった小笠原村があった場所なんです。季節の行事を大切にした日本のしきたりを伝える礼法は、今でも学校教育などに取り入れられているそうですよ。


山梨の桃のお節句は、ひと月遅れの4月3日です。
『安藤家住宅』の雛飾りは、4月8日まで。
江戸時代の風を感じる横沢雛や小笠原流礼法の雛飾りを、ぜひご覧になってみてください。
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重要文化財『安藤家住宅』
入館料 大人300円 小中学生100円
開館時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 火曜日(火曜日が祝日の場合開館し、翌日が休館となります)&12月27日~1月7日
お問い合わせ 南アルプス市教育委員会文化財課 055-282-7269
       安藤家住宅 055-284-4448
住所 山梨県南アルプス市西南湖4302
南アルプス市ホームページ https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/5249.html


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カテゴリー イベント・行事・お祭り 文化・芸術・美術 生活・習慣・マナー
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    水月さえ
    2000年に、ここ北杜市明野町に移住してきました。夫が営む広告会社で経理を担当するかたわら、日々随筆をかいています。本を読むことと、気ままな旅行、料理と雑貨と食べること、そしてお酒が大好きです。3人の子育て経験や女性ならではの視点、食いしん坊の資質を生かして、山梨の魅力を発信していきたいと思っています。食と田舎暮らしと読書を中心に随筆を綴っているブログ『はりねずみが眠るとき』は毎日更新中。 DISQUS ID @disqus_dnZjg860jf

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