400年前にタイムスリップ~甲府城跡「舞鶴城公園」を散策しよう!

公開日 : 2019年11月14日
最終更新 :
筆者 : 水月
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JR甲府駅南口から徒歩5分ほどの「舞鶴城公園」を散策してきました。

400年前には甲府城があった跡地。県指定史跡です。

「舞鶴城」というのは、甲府城の雅な呼び方「雅称(がしょう)」で、鶴が舞うかの如く繊細で華やかな雰囲気を持つ城だったのでしょう。

甲府駅から歩くと、上の写真の内松陰門がいちばん近い入口になります。

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階段を上るとすぐに、まっすぐ空へと向かう謝恩碑が立っています。

明治44年大水害によって荒廃した土地の復興に役立てて欲しいと、明治天皇から県内にあった御料地を御下賜になったことを記念して建てられました。これがもととなった県有林は「恩賜林(おんしりん)」と呼ばれるようになったそうです。

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そのすぐ脇の鉄門をくぐりました。

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階段を降りると、恩賜林記念館があります。

恩賜林内から産出した石材・木材を使用して建てられていて、講演会や研修会などの会場となっています。

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そして、お堀が見えてきます。

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お堀沿いを歩くと、公園の正面玄関とも言える遊亀橋(ゆうきはし)に着きました。

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橋を渡ると、舞鶴城公園のシンボル、鶴の像。今にも飛び立ちそうな姿が見えてきます。

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ここに広がっている広場は、会所と呼ばれた勘定所跡だそうです。

年貢や工事に関する事務を扱う建物があった場所で、今は埋設保存されています。

四角く見える石垣の上は、天守台です。

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階段を上ると、稲荷曲輪門があります。

間近で見ると、この石垣、迫力ありますね。関ケ原合戦以前に積まれ、これだけきちんと残存している石垣は珍しいようです。「野面積み」という石積み初期の時代の積み方だとか。県外から、この石垣を観にいらっしゃる方も多いそうです。

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稲荷櫓のなかには、甲府城の歴史などがわかりやすく展示されていました。

では、甲府城って、どんなお城だったのでしょう。

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甲斐の国は、武田氏滅亡後織田信長の領地となり、本能寺の変のあとには徳川家康の配下となりました。

甲府城は、豊臣秀吉が天下統一した時代、腹心の部下加藤光泰によって築城が始められ、浅野長政・幸長父子によって完成します。そして関ケ原の戦いののち、ふたたび徳川家の城となりました。

時代は流れ江戸時代初め。徳川綱吉の養子となった柳沢吉保が城主となり、甲斐の国は江戸幕府の直轄地となります。その後享保の大火で本丸御殿が焼け落ち、廃墟となっていきます。

城跡は、その後明治30年(1897年)北側一部分が、甲府駅建設。明治37年(1904年)本丸周辺を「舞鶴城公園」として開放されました。

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歴史の流れを知ると、散策もさらに楽しくなりますね。

いかがですか。

歴史の壮大さを感じさせられる開放感あふれる公園でしょう。

小春日和にぴったりな青空広がる「舞鶴城公園」で、歴史散策してみませんか。

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「舞鶴城公園」

住所 甲府市丸の内1丁目

問い合わせ先 舞鶴公園管理事務所 055-227-6179

富士の国やまなし観光推進機 ホームページ https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p2_4404.html

筆者

山梨特派員

水月

2000年に山梨県北巨摩郡明野村(現 北杜市明野町)に移住。田舎暮らしを始めました。3人の子育て経験や女性ならではの視点、食いしん坊の資質を生かして、山梨の魅力を発信していきたいと思っています。

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