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アラスカ/ホーマー特派員ブログ 裕子

アラスカ・ホーマー特派員が現地から北米地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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好天に恵まれた先週末、子連れでボートに乗ってきました。ボートに乗る時は準備の段階から、いつもワクワクします。
今回は一般公開された原油漏れの訓練を行っている現場の見学のためです。ホーマーの有力者、地元の新聞社、ラジオ局、地元高校生も数人そして一般人(私達)等色々なバックグラウンドの老若男女が揃ってホーマーのスピットにある港より、2つの船に分かれて海へ向かいます。

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アリェスカパイプライン(オイル)会社は1989ヴァルディーズ原油流出事故後の1991年よりこのような訓練を年に一回ずつ場所を変えて(ヴァルディーズ、コルドヴァ、コディアック、ウィッティア、スーワード)一般の方が見学できるように公開しています。今年はホーマーの番!

同社と契約しているボートは現在約450艘。ホーマーからは60艘あまり。原油が漏れた場合のシナリオを想定して、各地で漁船を訓練します。3日間のコースで、一日目はクラスルームにて、2日目からは海上でハンズオントレーニング、3日目は原油漏れのシミュレーションを沢山の船で一斉に港の周りのあちこちで行います。道理で、この先日は船がいっぱい港から出てるわけだ!!


5艘程の漁船がチームになって協力して訓練を行っています。
まず、ブーン(Boom)と呼ばれる四角いプラスチック状の浮きをつなげてできたオイルフェンスで原油をひとところに集めます。
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プリンス・ウィリアム湾より派遣されてきたスポークスパーソンのリサさんが、オレンジ色のブーン(boom)をデッキの皆さんに見せに来てくれました
次の写真は黄色のboomをつなげて作られたオイルフェンスを牽引する様子。

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オイルフェンスを牽引している船は速く動いてしまうと原油がフェンスの外に溢れ出してしまうので、ゆ~っくりしなければいけないそうです。これがまた難しいんだって。
そして集めた原油を特殊な柔らかいファイバーで作られたスキマー(skimmer)と言うもので吸引し小さなバージ(平底船)に詰め、その小さなバージが大きなバージまで原油を運ぶそうです。とても大掛かり!!

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インレットサンライズ号の右にある銀色の船が小さなバージ(barge)です。
けが人が出たときのためのレスキュー船や、遠くに停泊してある大きなバージなど、沢山の船が海上どこを見てもアチラコチラで訓練を行っておりました。


訓練をひとところ見終わった後、私達の乗ったレインボー号はホーマーからカチェマック湾を挟んだ向こう岸のピーターソンベイまで向かいました。
ここには、沢山の野鳥、野生のラッコが生息しており、オイスターファームもあります。ここでの原油汚染があった場合の計画もリサさんが説明してくれました。
写真中央の一番大きな岩の上に若い白頭鷲がいるの見えるでしょうか?
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1989年3月にあったヴァルディーズ原油漏れ事故直後には数え切れないほど沢山の野生動物が死亡しました。死亡した動物は証拠として冷凍保存してあるそうです。過去の過ちを繰り返さないために。。。そしてその当時の原油のすべてが除去されたわけでなく、プリンス・ウィリアム湾には未だに環境の一部として原油が底に存在しているそうです。


ピーターソンベイの後はGullアイランド(かもめ島)と呼ばれる野鳥の繁殖地へ船は向かいました。
ここへは海上タクシーなどで来れます。
ミツユビカモメ、ニシツノメドリ、ヒメウが春先には見られます。もちろん白頭鷲も。
岩の上にいるのがミツユビカモメ、島の向こう側の海上に浮いている灰色のグループも全部野鳥なんですよ〜。
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この様に美しい自然と澄んだ海、そしてや野生動物を危険に晒せている私達人間って一体?と高校生のように心が煮えたぎりました。私には何ができるか、とまたもう一度考えさせられました。


次回にホーマーでの訓練を一般に公開されるのは2025年。
後日子どもたちに感想を聞きましたところ、「boomとskimmerが何か分かった」「漁船がいっぱいだった」との感想。
実際に間近に見学できて良かったです。



2018年4月18日

こちらの観光名所の一つ、ホーマー・スピット。題にもあるように、ツバの事ではありません。
実は、カチェマック湾へ向かって7.2km続く細長い形状が続く砂州のことなんです。世界最長の海に向かって作られた道路だそうです。ホーマーの港もここにあります。

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鏡のような美しい海(カチェマック湾)を挟んでの向こう岸に氷河を眺めて、車で端っこまでたどり着くくのに15分ほどかかります。中には、ジョギングしている方、自転車に乗っている家族連れなど、週末にはよく見かけます。天気の良い日などは、ウィンドサーフィンしているハード・コアな人も見かけます。 海水も風も冷たいのに。。。私には無理です。
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1964年のアラスカ地震のあとは、草木は殆ど絶滅状態で、残念ながら現在はほとんどが砂利と石と砂浜しかありません。
それでも、スピットには公園、キャンプ場、RVパーク、ホテル、レストラン、シアター、魚を釣る場所等色々な魅力がいっぱいです。フェリーターミナルもあり、夏にはクルーズ船も来て賑わいます。

ただ、スピットのレストランは、観光シーズンが始まる夏場までは只今ほとんどが冬季閉店中です。

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閑古鳥が鳴いているのが聞こえるでしょうか?今はこんなですけど、夏場は開いている駐車場を探すのが大変なくらい忙しいんですよ〜。


ところで、皆さん、満潮と引き潮が一日に2回ずつあるって知っていましたか?
私はホーマーに来るまで全く気が付きませんでした。

ここホーマーは特に、干潮の差が大きい時は7m以上あり、大きく違います。遠くからでも、満潮なのか、引き潮なのか目に見えるほどの差があります。海がどっち向きに動いているのがわかります。たまにはマイナスTide(タイド)と呼ばれる大きい引き潮があり、そのタイミングにうまく合わせて来ると、潮干狩りが楽しいです。ヒトデとか名前もわからないような生き物がいっぱいいます。大人も子供も大興奮!
マイナスタイドじゃなくてもビーチ・コーミングをしていると、いつも素敵な貝殻とキレイな石をポケットいっぱいに詰めて帰ってきます。

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自然が豊富なだけに、人間だけでなく野鳥やラッコちゃんたちもいっぱい。ラッコもいましたが、今日は近くに来てくれなかった。
鴨がいました。見よ!鏡のように美しいパノラマ景色!
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ここはアメリカの国鳥の白頭鷲(ハクトウワシ)があちこちで目撃できます。
その昔、イーグルレディーのニックネームを持つJean Keene(ジーン・キーンさん)という女性が、スピットにて餌付けをしていたそうです。現在は白頭鷲、カラスなどの鳥の餌付けは禁止されています。あしからず。
翼を広げると2m以上にもなる立派な白頭鷲と、きれいな海は絵になりますよ〜。
そんな白頭鷲を間近で目撃するシャッターチャンスにはもってこいの場所です。
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どこからともなく、ピーーーーというピッチの高い白頭鷲の鳴き声が上の方から。。。?
見上げると、津波警報サイレンのてっぺんにもいました!
ちなみに、若い白頭鷲(子供)の頭の色は大人の鷲のように白くなくて、全体が灰色と茶色と白の混じったブチです。
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スピットの途中にはseafarer’s memorial シーフェアラーズ メモリアルの銅像が立っています。
ここには、海に出て帰らぬ人となった方々、そして船の名前が刻まれています。 
美しいモニュメントの後ろにはきらめく海、ここは絶好のフォトジェニックサイトです。

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詩が刻まれています。
“The sea tells a story. It tells of the life it brings and the lives it claims. Its deep dark waters are home to some, a final resting place to others. The sea tells a story. It tells of the cycle of life running through its waters. Fish spawning, dying, sinking to the ocean floor, returning to the circle that engulfs all life. The sea tells a story. It tells of prosperity, yet how the prosperity can be unforgiving. Nearly everyone will experience its vastness, but some will remain there forever.” ーby Ryan Bundy in 1996


いろいろな魅力の詰まったホーマー・スピット、是非立ち寄ってくださいね。


2018年4月15日

皆さんはじめまして。毎日アラスカの日照時間が長くなり、春の訪れを感じ、木の芽は膨らみ、街中がそわそわ・ワクワクしてきます。 そんなアラスカ州にある小さな町ホーマーから旅情報を発信させていただきます。

人口約5000人とかなり弱小気味ですが、実はここ隠れたデスティネーションなんですよ。

ホーマーには、”End of the road”というニックネームがあります。

アラスカの都市アンカレッジからおよそ227マイル車で南下したところの海岸線に位置する小さな町ホーマー。太平洋に面している為、気候はアラスカにしては比較的マイルドであり、アーティストも多く、数多くのアクティビティーがあり、アラスカ人が憧れる一度は行ってみたい可愛い街なんです。
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さて、ホーマーへ来るには大まかに3つの方法があります。

レンタカー

広大な地アラスカ州には、道路も通らないようなところにいきなり小さな町があったりしますが、ここホーマーへはちゃんとしたハイウェイが通っており、車で行けるんですよー。便利ですねぇ。。。と、言っても国際空港のあるアンカレッジからは5時間かかります。長距離(そして長時間)の運転が気にならない方は、レンタカーをアンカレッジでしてきたらいいかと思います。ドライブ中、殆どが絶景ですよ。

ただし、大自然にうっとりするのはいいですが、ムースがたまに道路に出てきます。キーナイ半島だけでの年間のムース関連自動車事故は250件にも渡ります。ムースは馬よりもかなり大きいですから、気をつけましょう。

バス

自分で運転したくない人向けです。何故か6時間かかります。ただ、ホーマーはマイナーなデスティネーションだけに本数は少ないです。私は使ったことありません。

空路

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ホーマーの小さな空港にはRavnというエアータクシーが比較的頻繁に飛んでいます。アンカレッジからは約45分です。小さいながらにも空港内にはギフトショップ、コーヒースタンドー、レンタカー会社が一軒ずつあります。便利ですねぇ。ただ、レンタカー会社は一つしかないので、忙しい時期はセレクションがあまり豊富でないのが難です。


辺鄙なところに位置するホーマー、その魅力って一体何でしょうか?

まずは、大自然。どこで写真をとっても絵になります。

住んでいると特に気にしない風景ですが、いつどこから見ても絵葉書になるような絶景です。
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鏡の様に澄んだ海水面を挟んだ向こう岸には、白い雪の積もっている美しい山頂、そして大自然と氷河を一年中眺める事ができます。 満月の夜には、月明かりに照らされた雪山、そして銀色に輝く海を眺めてウットリ。 夏にはなかなか拝められないお月様ですが、春先はまだまだエンジョイ出来ます。

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そんな大自然の中にあるビーチ、ハイキングコース、キャンプ場、広大な州立公園。夏場は避暑地として観光客で賑やかです。大きなクルーズ船も泊まります。サーモン、大鮃釣りもここで有名なアクティビティーの一つ。他には熊ウォッチング、夏にはクジラも来ます。バードウォッチングも盛んで、5月には大きなショアバードフェスティバルが開催されます。 小さい町ながら質の良いレストランが沢山。美味しいベーカリー、コーヒー屋さん、ピザ屋さん、高級レストランから地ビールのあるレストランまで。ただ、半数以上のレストランは冬場は閉店、5月中旬にシーズンが始まるまでおあずけ。
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シーズン中はもちろん、オフシーズンでも、いいところはいっぱい!ちょうど、日本でゴールデンウィークと同時期に、ホーマーの観光シーズンが始まります。
ホーマーの数ある魅力を伝えていけたらうれしいです。
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“At the end of the road… The adventure begins”

From Homer, Alaska


2018年4月13日
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    裕子
    はじめまして!アラスカ州からお便りを送らせていただきます。 子供時代、70年代後半から80年代にかけてをモスクワで8年間。どう言う訳か敵国(?)のアメリカ、そして又もや寒い地に住んでいます。流れと勢いに任せてアラスカのアンカレッジから車で5時間程南下した所にある小さな町ホーマーまで辿り着きました。 美味しいものと、美しい大自然を堪能する事、健康には目がありません。現在2人の子育てに奮闘中。息子は釣りに夢中、娘は動物好き、ホーマー生活を発信します。 DISQUS ID @disqus_3hg29p12yC

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