クラシック界の貴公子@ユンディ・リーコンサート

公開日 : 2008年01月28日
最終更新 :

クラシック界のピアノ貴公子、中華圏では「ピアノ界のキムタク」と称されている若き中国人ピアニスト・ユンディー・リー(李雲迪)のコンサートに行ってきました!共演は香港フィルハーモニー。

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似てますか・・・?                 キムタク↑

●華麗なる経歴

ユンディ・リーは1982年中国四川省重慶生まれの現在25才。

2000年のショパン国際ピアノコンクールで史上最年少の18才にて優勝。

同コンクールの優勝は中国人初!アジア人では2番目だそうです。

すごい快挙ですね。

その深い音楽性と高いテクニックで、一躍世界が注目する若手ホープに踊り出ることに。

●会場は

会場は香港文化中心。チムサーチョイの南端、丸い天井が目立つプラネタリウム館のお隣です。

座席は2階のバルコニー席。座席が舞台を取り囲むような形なので、オーケストラの左真横。

意外によく見えて、値段の割りには(HKD160)お得感ありの席。

目の前にワイヤーで録音用マイクが吊るされているのも、よく見えました。

●クラシック界のハンカチ王子

第一部は香港フィルによるラフマニノフの交響曲。ユンディ登場せず。道理で空席が目立つはずだ。。

ユンディ登場は第二部からなのでした。

第二部はプロコフィエフのピアノ協奏曲。

出だしは静かに、やがで情熱的に激しく!頭を激しく振り、手を高く宙に舞わせながらの演奏に、観客も釘付けに。そして間奏になると、ピアノの上に置いてあった純白のハンカチで顔を手をふきふき。。。

手の平を上に向けて手をわきわき。。。そして優雅な動きで、指が鍵盤の上で舞う!

「よっ、ハンカチ王子!」と心の中で叫んでしまった。

●一列目の少年が

第一列目に陣取った家族連れ。お父さん、お母さんと10才くらいのお兄ちゃん、4才くらいの妹。

妹とお父さんは夢の世界へ。お母さんとお兄ちゃんは身を乗り出して、演奏するユンディの手元を凝視。そして真剣な顔でメモ帳を取り出しなにやらメモっていました。

きっとピアノ習ってるんでしょうね。

がんばれ、未来の小さなユンディ!

●アンコールは6回も

ユンディの繊細で華麗な演奏は、会場中の人々を熱狂させました。轟きわたる盛大な拍手は20分も鳴り止まず、ユンディは引っ込んでは声援に応えて登場、また引っ込んでは・・・を6回も繰り返しました。

最後は「もうおしまい!」とばかりに、ファーストバイオリンの手を引っ張って奥に消えちゃいました(笑)

アンコールで何か弾いてくれるのをみんな期待してたので、ちょっと残念でした。

●ちら見?いったい誰を?

私の席は正面から見てオーケストラ左横のバルコニー。そう、ユンディがアンコールに応えて袖に引っ込むまでの5メートルほどの距離は、何と真正面!

そして不思議なことにユンディは通るたびに「ちらっ」とこっちを見上げるのです!

目、合いまくりです。

一回目は「上の観客の反応をみているのかな」と思いましたが、2回目、3回目・・・となると「誰か知ってる人でもいるのかな」と思うでしょう?

隣近所を見渡しても、そんな風でもないし。。。

最後にばちっ!と目があった瞬間「もしかしたら私を・・・?」

そんなわけありません(笑)

オーケストラに参加したことのある友人によると、「ライトがまぶしくて何にも見えないよ」ということです。

つまり「ライトまぶしいなー」って見上げてたんですね。がっかり。。。

●神経運動って・・・

実は私、数年前にユンディご本人にお会いしたことがあります。新聞記者の臨時通訳として取材に同行しただけなんですが、当時に比べたら格段に大人っぽく成長していました。

で、当時のインタビューで一番印象的だった彼の言葉。

「あなたにとってピアノを弾く行為とはどういう意義があるのですか?」という質問に対し、

「一種の指の神経運動だよ」と言い放ったことでしょうか。

別に「芸術の神が僕に宿って、僕の指先を操るのさ」なんてせりふは期待してませんでしたが、「神経運動」っていったい・・・・・。

そんな当時のことを思い出しながら、指の神経運動をする彼を後ろからずっと眺めていたのでした。

「確かに髪型はヒーローの時のキムタクと似てるかも」と思いつつ。

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