James Blunt 香港初コンサート!

公開日 : 2008年05月16日
最終更新 :

「ゆぁびゅ〜てぃふぉ〜♪い〜っつとぅる〜♪」

耳に残る独特のファルセットボイス。2005年に発表した「You are beautiful」が世界中で大ヒットとなり、一躍メジャーに躍り出たイギリス人歌手・ジェームスブラントが初来港、5月18日にコンサートを行いました。

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イギリス人歌手ということもあり、客層は西洋人が圧倒的。どこにこんなにいたの?!というくらい。

香港は年々西洋人が減少している、ということですが、まだ結構いるなあと思いました。

会場は香港島・湾仔(ワンチャイ)のコンベンションセンターHall 3。

が!会場に入場する時点ですでに問題発生!

大規模ホールでのコンサートにもかかわらず、主催者の仕切りが悪く、入り口は1箇所のみ!

長蛇の列で、入場するだけで30分もかかりました。ありえない〜。

やっと席に着いた時点で既に開演の20:00を10分ほど経過。

しかし会場内は↓の通り・・・・・。

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がら〜ん。

みんな、遅刻だぜ!・・・ではなく、会場の外で大行列となっているだけです。

そして更に30分が経過。20:45になりました。やっと↓の状況。

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空気を入れて膨らませる香港コンサートの必須グッズ(タダ)、空気棒も準備万端整ったところ。

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ところがステージ上でまさかのハプニング発生!

なんと、ライトセットが故障!!!21:00になりましたがコンサートが始まる気配もありません。

ステージ上ではあせりまくったスタッフたちの、必死の修復作業が繰り広げられています。

開演時刻を1時間オーバーし、観客はさすがに暴動寸前。「早くしろゴルァ〜」状態。

しかも香港ではコンサート終了の時間が厳しく定められており、定時をオーバーすると主催者は罰金を取られます。なのでライトを修復するのを待っていたら、会場利用時間を過ぎちゃいます。

そこで主催者が取った行動とは。。。

な〜んと!

「THE キャンドルライト de コンサート♪」 イン 香港。

プラス、後ろにライト3つほど。

ステージ場に点々・・・・・・と並ぶキャンドルの列。

ジェームスブラントですよ?!ミリオンヒット歌手ですよ?世界的スターが、巨大会場でキャンドルライトコンサート!あ、あ、あ、ありえない〜〜〜!!!

しかもライトをコンピューター制御できないものだから、スタッフが手動でライト係り。

ジェームスがステージを端から端まで走ると、その後ろを巨大ライトを持ったスタッフが一緒に走る!(笑)時々上下に動いたり、ぐるっとまわしてみたりもしたり。正面から目にライトが当たってレがくらみました。

そして無駄にスモークの機械だけがノープロブレム!で、スモークたきまくり。

ていうか照明が暗いから、そんなにもくもくスモーク炊いたらステージ上がますます観にくいっつーの。

いろんなコンサートを観たけど、さすがにこんなのは初体験です。

香港コンサートのDVDがでたとしても、画面は真っ暗でほとんど何も見えないことは確実に保証できます(笑)

でも逆に華々しい舞台装置がなかった分、じっくりと本来の「歌」そのものを楽しむことができました。

1時間も待たされた甲斐があり、生ジェームスの歌声は本当にほんっと〜にすごかった!!!

文字でこの感動を表現することができないのが実に残念です。

独特の歌唱法に加え、ふわ〜っとやわらかい彼の声質で紡ぎ出される美しい言葉の数々が、客席の間を軽やかに流れていくのを感じました。

「Good Bye My Lover」はシンプルにピアノの弾き語りで、歌詞の内容があまりに切なくて、哀しくて、

泣きましたよ!ええもうぼろぼろと。

「これはお葬式の時にかける曲No.1に選ばれたんだ。ちなみに「You are beautiful」は結婚式の曲No.1だって。ひとつのアルバムに生と死の両極端のものがNo.1で、セカンドアルバムは方向性に悩んだよ。次は離婚の曲No.1か?って」とはジェームズ本人の談。

彼の一番のヒット曲「You are beautiful」が始まると、会場は一気にテンション最高潮に。

「一度録音した音はもう死んでいる」とクラシックの演奏家が言ってましたが、その意味がよく分かりました。生歌は魂の叫びがダイレクトに伝わってきて鳥肌ものです。

香港のコンサートは普通ずーっと「座ったまま」なのですが、さすがに全員立ち上がり、空気棒を左右に揺らしながら場内大合唱!やっぱり泣けました。

彼の詞は、その光景が映画のワンシーンのように鮮やかに切り取られていて、聞いていると自分がその歌の中の主人公になったかのように感じます。みずみずしくて、切なくて、哀しくて、泣けてくるのです。

チケットはS席でHKD890、A席でHKD670とかなりお高めでしたが、その価値は十二分にあったコンサートでした。

コンサート終了後、グッツを売っている売店でコンサートポスターがHKD60

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