冗談?本気?この不況下に強気の値上げ香港ディズニー
本日付の英字新聞「The Standard」の一面にはこんな文字が。
「MICKEY TAKES MORE ! 」
でも写真はなぜかミニーマウス(笑)
香港ディズニーは香港政府が出資(=市民の税金投入)して経営している政府肝煎りのテーマパーク・・・のはずなのですが、開園当初からさほど人気がなく、「狭すぎる」(確かに)だの「アトラクションが少なすぎる」(事実)だの「入場料が高すぎる」(東京よりはるかに狭いのに価格は同じくらい)だの、香港市民からはあまり人気がありません。
もう1つ香港島にあるテーマパークの「オーシャンパーク」は「ぜひ訪れたい世界のテーマパーク」ランキングトップ10にも入る人気です。かといってオーシャンパークのせいでディズニーがお客さんを取られているわけではなく、単純にディズニーがハード&ソフトが劣っているからです。
そんな香港2大テーマパーク、主な収入源は中国大陸からの観光客なのですが、それも何年後かに上海ディズニーが出来てしまえば香港ディズニーの集客力はがた落ちになるのは明白。
そんながけっぷちぶりが素敵な香港ディズニーが昨日、唐突に入園料の値上げを発表。
平均18%の値上げに踏み切るそうです。
香港内の旅行業界関係者との会合の席で、香港ディズニー総裁が何の事前打診も相談もなくただ値上げのアナウンスをしたものだから、会合の席は大荒れに荒れ、収拾がつかなくなったとか。
ただでさえ、声も態度も大きく何事にもストレートな香港人。そりゃ〜さぞど迫力だったことでしょう。
旅行業界の猛反発に恐れをなしたのか、昨晩のうちに「旅行代理店を通して予約した旅行客には6月30日まで値上げを猶予する」との妥協策を提案。
しかし来週月曜日(2月9日)から、直接来園してチケットを購入すると上記18%値上げ価格が適用。
ただし香港市民はあと半年は値上げなし。
つまり。
わざわざよその国から香港にきてくれる旅行客に対してのみ値上げしまっす!
ということらしいです。
価格の変更は以下。(単位:香港ドル/ 1香港ドル=約13円)
大人 通常日 295 → 350 (+55) 特別指定日 350 → 350
子供 通常日 210 → 250 (+40) 特別指定日 250 → 250
シニア 通常日 170 → 170 (+0) 特別指定日 200 → 200
特別指定日とはクリスマスやハロウィン、お正月など特別イベント開催期間の特別料金。
今回の値上げで通年価格統一となりました。
ウェブニュースサイト頭条網(expresspost)で今回の値上げに関して投票をしていたのですが、
値上げ反対:96%
値上げ容認:4%
という結果でした。
ちなみにオーシャンパークの入園料は大人208ドル、子供103ドル、3歳以下の子供と65歳以上のシニアと入園当日誕生日を迎える本人は無料です。パンダも4頭います。
ディズニーは誕生日当日でも「お誕生日おめでとう」バッヂがひとつもらえるだけです。
それも総合案内書まで「取りに」行かないともらえないという。。
観光都市香港のホスピタリティーが問われる今回の決定、さて本当に値上げするの?
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