新型インフルエンザ・香港上陸
左:迂回して下さい
右:警察公務中につき通行止め
香港で初の新型インフルエンザ患者が滞在していた湾仔(ワンチャイ)のホテル前は現在歩行者通行止め。車両も制限され、なんとも物々しい雰囲気です。
実はこのホテル、会社のすぐ前。。。
私のお気に入りのヌードルショップはこのホテルの真横、なのですが通行止めで大きく迂回し、警察官の群れを通り抜けないと辿りつかないという状況に。
当然店はがらがら。
いたるところに警察車両と警備の警察官とマスコミの姿が。
ホテルの中は内側から隠されていて伺い知ることはできません。
現在、感染源であるメキシコ人旅行者は病院に隔離され治療中。順調に回復しており命に別条はないとのこと。また香港滞在中同行していた香港人も同じく病院内にて検査を受けていますが、現段階では感染していません。
同時期にホテルに滞在していたゲストとホテルスタッフは香港政府によってホテル内に強制隔離されています。外出はもちろん禁止、7日間実質軟禁状態です。
熱や咳などの疑わしい兆候が出ている人は病院で隔離、そうでない「疑い患者」はホテル内か郊外のリゾート村(SARSの時にも使用された場所)で隔離処置とのこと。
ですが、郊外に移ったのはほんの一部だけで、ほとんどはホテル内に留まっています。
この隔離処置を受け、メキシコ政府が「非人道的だ、差別だ!」と抗議したそうですが、この措置が功を奏しているのが、今のところ2次感染は水際で防止されている状況です。それに隔離されてるのはメキシコ人だけじゃなく他国の人々も同じです。
政府は隔離処置を受けているゲストに対して以下の援助を行うとしています。
・隔離期間のホテル代は無料
・ビザの延長手続きを無料で代行する
・航空会社に航空券の日程変更手続きと諸費用の負担
・国際電話、ネット、テレビ、映画、本、雑誌などの無料提供
・毎日3食、スナック、ドリンク、宗教信仰にかかわるリクエスト、ベジタリアン食の提供
・子供へのおもちゃ、ミルク提供
・ベッドシーツ・枕カバーの定時交換(隔離初期は混乱して交換されなかった)
・食物環境衛生署が消毒とゴミ収集担当スタッフを派遣
隔離されているゲストには8名の日本人も含まれており、香港の日本領事館が食糧や日本語の新聞・雑誌などを差し入れしたそうです。
ホテル周辺や空港などは物々しい雰囲気ですが、一方街中はというといたって普通。
マスクをしている人もぽつぽついる程度で、SARSの時と比べると比較的落ち着いているといえます。
中国政府は上海-メキシコ便を暫定運航停止処置とし、感染地域及び周辺地域からの豚肉に輸入を禁止すると発表しました。香港は現段階では運航停止も輸入禁止措置も取られていません。この辺に政治体制の相違が如実に表れています。
変わったといえば、ショッピングモールの玄関で係員がアルコール消毒ジェルを掲げて待ち構えている点でしょうか。通り過ぎる人々、5,6人に一人くらいは消毒しています。会社でも消毒液が支給されましたが、みんな使ってるのかな…?
早く事態が収束するのを祈るばかりです。
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