香港のお土産には出前一丁!?

公開日 : 2013年03月05日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

 グリコのポッキー○○味など、地域限定のお土産というのが全国各地にあります。海を越えた香港にも日本人向けの地域限定おみやげにぴったりなものがあります。それは...

 「出前一丁」

 出前一丁? 日本ではたくさんのインスタントラーメンがあるので出前一丁の存在感はそれほど大きくありませんが、香港では庶民の定番、スタンダードとして圧倒的な地位を築いています。なぜおみやげにぴったりかというと種類の豊富さにあります。日本では販売していない味がたくさんあるんです。

 麺の種類が違ったり、カップ麺タイプもあるので、どのようにカテゴリー分けするのかにもよりますが、普通の1袋入りのものでは17種類もの味があります。ごまラー油、カレー、サテー、東京醤油豚骨、北海道味噌豚骨、海鮮、神戸照焼牛肉、XO醤海鮮など実に様々。値段を香港の大手スーパーでチェックしてみると1袋4.4ドルで、5袋入り(同22ドル)も人気のようです。スーパーマーケットでは特売の目玉として売られることも少なくありません。

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種類が豊富で、売れ行きがいいのがわかると思います

 10年ほど前ですが香港の日清の工場を取材したことがあります。この香港工場は香港のみならず外国にも輸出される海外の生産拠点の1つでした。また、日清は競合する香港のインスタントラーメンブランドを買収したこともあり、香港におけるインスタントラーメンにおけるシェアは8割から9割を占めていたという記憶があります。

 また、インスタントラーメンなのに、高級ブランドとして定着しているのも特徴です。香港の庶民的な食堂で麺の種類を変えることができるところがあるのですが、普通の麺から出前一丁に変えると値段が上がるのです。日本人的感覚からは信じられませんが、香港人にとってはプレミアがつく"ヌードル"となっています。

 香港のスーパー、コンビニではほぼ必ず売っていますので、香港のおみやげ、いや自分自身へのおみやげでもいいかもしれませんね。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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