香港のお年玉

公開日 : 2014年02月02日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

香港は旧正月が本番のお正月ですが、そんな香港にもお年玉の制度があります。「利是」(ライシー)と呼ばれるものです。香港では子どものみならず、会社の部下、マンションの管理人、取引先、親戚、独身者などに配ります。

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 相場ですが、親が子どもに渡すのは年齢ごとに増加していくのは日本と同じですが、最大で1袋あたり500ドルくらいのようです。ただ2袋渡すのが風習となっていますので計1000ドルと思ってください。マンションの管理人、親戚の子どもなどは1袋あたり20ドルです。挨拶程度の知人にあうときは1袋あたり10ドルで十分です。行きつけのお店のウェイターあたりも10ドルです。あなたが既婚者の場合、たとえば友人の彼女とあった場合はその人にも利是をあげると印象があがることでしょう。逆を言えばあなたが独身であれば、20歳であろうが40歳であろうが既婚者から利是をもらえる可能性が高いです。

 会社の部下にも旧正月休み明けの初日に渡します。事業規模にもよりますが20、50、100ドルが相場です。ここでは既婚、未婚関係はありません。ということで、私も従業員用に利是を用意しました。従業員も楽しみにしているようで、あまり低い金額を上げるとスタッフ同士でケチと陰口をたたかれてしまいます。

 利是を受け取った人は、ありがとうのほかに「心想事成」、「身体健康」などの四字熟語で返すのがマナーです。

 お金はすべて新札で渡すため、旧正月前の銀行は新札を引き換えにくる人で大混雑します。時には今日の新札はすべてなくなりましたという張り紙が出ることもあります。

 日本とは違うルールがありますが、もらった人によろこんでもらうという意味では同じですね。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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