日本人と香港人ハーフが経営するすし店

公開日 : 2014年10月29日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

御用達の香港のすし店があります。その名も「Sushi Mori Tomoaki」です。経営する森智昭さんは日本人の父親と香港人の母親を持つハーフで2014年3月に開店しました。広告を出さずに、しかも店の看板にも名前がないにもかかわらず有名なのは、森さんのすしへの探究心の賜物です。また広東語、英語、北京語、日本語と4カ国語を操るので外国人客もすしに関する疑問を遠慮なく質問できることも要因の1つのようです。

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森さんの父親も香港で長年、日本食店を経営し、今ではキャセイパシフィック航空の機内食の日本食の担当をしているそうで、その食のセンスも森さんに引き継がれています。外国人横綱が日本人より日本人ぽかったりしますが、森さんもハーフですが食に対するこだわりは日本の職人以上というほど真摯な姿勢です。ネタのすべてを日本から取り寄せるだけでなく、ディナーに出される酢飯用の水は山形産。日本の魚市場が休みなのでいいネタが出せないから取材日を変更したこともありました。香港では西洋の文化も混ざっているのでサービスチャージを取るレストランがほとんどですが、日本ではそういうことをしていないのに高いサービスを無料で提供しているということで、サービスチャージを取っていません。

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メニューを見てみましょう。ランチもディナーもコース料理が基本です。ランチは9貫で300ドルから。海鮮ちらし丼は380ドルとなっていて、ネタは季節のものが提供されます。1日5色限定の日本産うな重は400ドルも人気メニューだそう。ディナーは先付け、お造り10種類、和食、すし8貫、御椀物、デザートで2300ドルなど。日本酒も全国各地の21種類を用意しています。

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日本人が外国に出て日本食を開くのではなく、香港生まれの日本の血を引く人間が外国で日本食を紹介していることこそ日本食が国際化していることの証拠ではないでしょうか? 日本で食べようが、香港で食べようが、こだわりの食を食べるのは楽しいものです。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

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★Sushi Mori Tomoaki

住所: Shop D, G/F., Seabright Plaza, 9-23 Shell Street, Fortress Hill Hong Kong

電話:852-2979-5877

営業時間:12:00-14:30, 18:30-22:30(日曜定休)

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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