新型肺炎について4:香港は感染経路不明の事案なし

公開日 : 2020年02月18日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

中国湖北省武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎。2020年2月15日現在、香港の感染者は56名、死亡者は1名。日本は2月14日現在で30名(クルーズ船除く)、死亡者1名です。

香港政府は2020年2月8日から中国本土から香港に入境する香港市民を含む全員の入境者を14日間、強制隔離して検疫を開始したことで香港から中国本土の観光客がほとんどいなくなりました。公務員の在宅勤務も2020年2月23日まで、学校の休校は3月6日まで延期されることになりました。

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ダイヤモンドプリンセス号に乗船している香港人を調査しにいく香港政府の関係者(写真提供:香港政府新聞処)

イベントでは、国際映画祭の「第44屆香港國際電影節(HKIFF)」が2020年夏まで延期、現代美術展の「アートバーゼル」が2020年は中止となり、2021年3月25~27日に開催することが発表されました。7人制ラグビーの国際大会「香港セブンズ」2020年4月3日~5日から10月16日~18日に延期されます。

マスクは香港でも不足気味で大手ドラッグストアでは売り切れです。ただし、個人経営のドラッグストアですがこちらは高値で販売されています。筆者が確認したところでは50枚で6000円位でした。

日本では、加藤厚労大臣が、国内での流行を事実上認めました。理由として感染経路の分からない例が日本国内にあるということですが、これは筆者のSARSの経験からすると非常に気になるニュースです。香港は日本政府から渡航レベルは不要不急の渡航は止めてほしいというレベル2に指定されていますが、香港は現時点(2020年2月)では日本とは違い感染経路が不明なものはないということだけは、事実としてお知らせしておきます。いずれにしろ、今後も日本、香港の状況を注意深く見る必要があることだけは間違いなさそうです。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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