水上レストランの「ジャンボ」こと「珍寶王國(Jumbo Kingdom)」が営業停止

公開日 : 2020年03月06日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

香港観光の象徴ともいえる水上レストランの「ジャンボ」こと珍寶王國(Jumbo Kingdom)が2020年3月4日から営業停止となりました。

ジャンボは香港島南部の黄竹坑(Wong Chuk Hang)にあり。レストランまでサンパンで向かうことでも有名でした。夜になると香港らしく電飾に飾られたキラキラとまぶしい外観で知られ日本人のみならず外国人にも多く知られ、香港映画にも登場してくるほどです。多くのガイドブックに紹介された「鉄板」ともいえるレストランであり観光スポットでもありました。

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1993年には1日に1万1528人の客が訪れ当時の世界記録をマークしたこともあります。そのあと、アジアの金融危機、アメリカの同時爆破テロ事件、重症急性呼吸器症候群(SARS)などたくさんの経営環境の悪化も乗り越えてきました。しかし2019年6月から本格的に始まった逃亡犯条例改正案で始まったデモの影響で売上が低下し、新型肺炎でさら経営環境が厳しくなったことが営業停止の要因です。

同レストランを運営しているのは、マカオで新濠天地(City of Dreams)や新濠影匯(Studio City)といった統合型リゾート(IR)運営する新濠國際發展(Melco International Development)というところです。まだ、閉店ということは確定していませんが、同社は追って通知するとしています。ただ、現時点では従業員全員を解雇しているので、復活への道のりは相当厳しいと思われます。もしジャンボに行こうと考えている方、お気をつけください。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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