感染者が落ち着き始めた新型肺炎。徐々に規制が緩和され始めました
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスですが、香港は積極的に対策を撮った結果、外国から香港に戻ってきた人による感染例が単発的に発生しますが、5月3日から2週間、香港内での新規感染者数はゼロという状況になっています。5月3日の時点で感染者は1041名、死亡は4名です。感染拡大を抑えているという意味では、対策が称賛され台湾や韓国と比べてもまったく遜色ないと思います。
この状況を受けて香港政府は少しずつ出口戦略を始めました。中国本土、マカオ、台湾からのすべての入境者に対する14日間の強制検疫措置は6月7日まで延長されますが、その一方で、レストランに課せられていた6つの規制のうち席の使用は総座席数の50%までとするという措置は撤回されました。また、公務員の多くは在宅勤務でしたが5月4日からほとんどが通常業務に戻り、各種受付の窓口も再開しました。また、図書館、博物館なども一定のルールの下で再開となります。
そして、香港で最も有名な寺のひとつである「黄大仙祠(Wong Tai Sin Temple)」は新型肺炎の影響で一時閉鎖をしていましたが、5月1日から7時から17時までと開放時間を短くしつつも再開しました。入場には、マスク着用が義務づけられ、入場する際には検温検査があり、最大で4人1組で境内に向かうことができます。黄大仙祠側も膝をつくためのクッションの間隔を1m以上空けるなど感染対策を施しています。
このように、徐々に香港社会は明るさを取り戻しつつあります。
筆者
香港特派員
武田信晃
新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。
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