ついに屯馬線が全線開通しました!

公開日 : 2021年07月19日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

屯門(Tuen Mun)と烏渓沙(Wu Kai Sha)を結ぶ屯馬線(Tuen Ma Line)が2021年6月27日に全線開通しました。これまで先に完成したところを先行開通させたりしてきましたが、ようやくすべて完成したことになり、また一段と香港内の移動が楽になりますます。総延長56kmでMTRが運営する中で最長の路線で、全27駅、乗換駅は6駅あります。屯門から烏渓沙までのすべての区間を乗ると所要時間は73分、運賃23.5香港ドル、繁忙時間は3分おきの運行となります。

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車両は8両編成で、伊藤忠商事、近畿車両、川崎重工が共同体を組んで運行車両の受注をしています。筆者も乗車してみましたが、ドアの上にあるディスプレイが大きくなって、いまはどの駅にいるのかなどを簡単に把握できるようになりました。

路線の途中には、宋皇臺站(Sung Wong Toi Station)という駅があります。なぜこのような名前かと言いますと、南宋が元の侵攻を受けて、南宋の第8代皇帝の端宗とその弟で最後の皇帝となる祥興帝は香港に逃げます。最後はふたりとも香港で亡くなり宋は滅亡したという背景があります。宋皇臺站の工事をしていたとき、その宋朝時代の食器などが出土されました。そこで駅構内にミニ博物館的に食器や硬貨など400点が展示されています。

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写真などを通じて大勢の人が熱心に展示されている宋皇臺站の由来の硬貨、食器などを学習しています(上)。展示されている土器など

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新型コロナが収束したあとの香港観光をするとき、屯馬線は本当に利用する頻度が高い路線になるという感じで、利用者が多いのではないかと考えています。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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