オミクロン株の影響で観光目的の香港渡航は不可能に
香港政府は2021年11月30日、日本でオミクロン株の感染例が発見されたことから、日本をグループBからハイリスクにあたるグループAに変更しました。これにより12月3日より、香港に入ることができるのは香港居民のみになり、観光やビジネス目的での入境は不可能となりました。
オミクロン株の病原性はまだ詳しくわかっていませんが、南アフリカでデルタ株からオミクロン株に置き換わっているので感染力がデルタ株より強いことが懸念されています。それにより香港のみならず、日本を含め多くの国家が入国・入境を厳しくする措置となりました。
香港居民が入境時は、ワクチンの接種記録、出発72時間前のPCR検査の陰性証明、21日間のホテルの予約確認書の提示が求められます。隔離中は6回のPCR検査が行われるほか、隔離終了後7日間は、自主健康管理期間と呼ばれ、入境後26日目のPCR検査を受ける必要があります。中国本土は北京五輪などがあるのでゼロコロナ政策をとっています。香港もビジネスとの関係から中国本土との往来を重視しているので、中国と同じようにゼロコロナ対策を維持し、厳しい水際対策を常に取っている状況です。
香港渡航における水際対策について日本人にとっては時計の針が逆回りしたことになりますが、香港の感染状況によっては、渡航禁止期間が長引く可能性があり心配です。今後のオミクロン株の推移を注視したいと思います。
筆者
香港特派員
武田信晃
新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。
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