「アジアのベストレストラン50」、香港からは6店がランクイン

公開日 : 2022年04月04日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

2022年の「アジアのベストレストラン50 」が3月29日に発表されました。今回で10回目を迎えた香港からは上環(Sheung Wan)にある広東料理の「大班楼(The Chairman)」が5位に入ったほか、あわせて6店がランクインしました。ちなみに1位に輝いたのは渋谷区に店を構える「傳」が悲願の1位を獲得しています。(写真提供:A Finn Partners Company)

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Neighborhoodの外観

今やレストランのガイドブックである『ミシュラン』とならぶレストランの1つの指標となったこのランキング。ライター、料理評論家、シェフ、レストラン経営者、美食家などが評価するのですが、2022年ルールとしては18カ月以内に訪れた8個のレストランを選びます。その中で、自国のレストランは最大で6つまでで、残り2つの他国分は新型コロナウイルスでで自由に渡航できなかったことなどから投票しなくていいなど、少し条件が変更になっています。

2021年はベスト50の中に香港からは11店が入りましたが2022年は6店舗に減りました。2021年の後半は新型コロナは落ち着いていたのですが、2022年に入りオミクロン株の感染が一気に拡大するというアップダウンの激しい状況した。特に香港政府はゼロコロナ政策を推進しているので、オミクロン株に対しては厳しい防疫措置が取られただけに、飲食業界は難しい経営環境下におかれました。

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Caprice内部の様子

そんな中で「大班楼」は2021年の1位から4つ順位を下げて5位となりましたが、それでも十分な成績と言えると思います。9位にはカジュアルなフランス料理店の「Neighborhood」が前年の17位からトップ10入りを果たしました。2022年版の『ミシュラン・ガイド香港・マカオ版』でも2021年に引き続き3つ星を獲得したフレンチレストランの「Caprice」が24位にランクイン。フォーシーズンズ・ホテル内にあるレストランですが、筆者の個人的な感想は料理だけでなくサービスが抜群に良いという印象があります。32位にコンテンポラリーフレンチ「Mono」が入りました...こうみると、香港のフランス料理のレベルの高さ、層の厚さを感じさせてくれます。

34位には「永(Wing)」は若き料理人、鄭永麒(Vicky Cheng)氏が率いる高級中華料理店が初めてランクインしました。48位には今や香港を代表するイタリア料理店である「8 1/2 Otto e Mezzo Bombana」となりました。

今年後半には「世界のベストレストラン 50」もあるので、どれだけのレストランが入るのか楽しみです。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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