香港での新型コロナの隔離政策は短縮→廃止の流れ?

公開日 : 2022年07月28日
最終更新 :
筆者 : 武田信晃

現在、香港に入境する際は7日間政府指定のホテルにて隔離が必要です。しかし、中国がゼロコロナ政策を続けていること、それに合わせると香港の国際金融センターのポジションが危うくなっていることから、これまでは基本的に中国政府の政策に歩調を合わせていましたが、最近は段階的にウィズコロナにシフトしてきています。それでも中国との往来を重視していたのですが、香港政府は当面の間はそれを断念し、世界との繋がりをより重要視することを考えているようです。陳茂波(ポール・チャン)財政長官も「税関の件は最も優先的に考慮する事案」と答えています。

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今後は7日間のホテル隔離から、5日間のホテル隔離+2日間の自宅隔離、または4日間のホテル隔離+3日間の自宅隔離、さらには3日間のホテル隔離+4日間の自宅隔離という案が浮上しています。自宅隔離の人は以前の隔離初期のようにリストバンドを装着します。自宅隔離ができない人は継続してホテルで隔離というものです。

しかし、この措置も11月までではないかと考えられています。というのは、11月1日と2日に「国際投資峰会」という国際金融フォーラムが開催する予定だからです。このイベントは世界中の金融関係者を招待して香港のアジアの金融ハブは健在であるということをアピールするもののため、最大の障壁となる隔離措置を廃止するしか事実上選択肢がないと考えられているためです。その数日後にはラグビーセブンズが開催される予定なので、11月からは隔離なしで観光ができるようになるかもしれません。

ただし、香港の場合は「疫苗通行證(Vaccine Pass)」というワクチン接種を前提とした社会になっているので、これを3回打たないと気軽にレストランに行けなかったりします(日本で接種されているワクチンも香港では有効とされています)。このあたりの政策も11月には緩和するのかどうか未定ですが、香港へ渡航の際はワクチン接種が欠かせないということを覚えておいた方がいいかもしれません。

筆者

香港特派員

武田信晃

新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。

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